新生「東急プラザ渋谷」は大人がターゲット:プロジェクト
東急グループは現在「エンタテイメントシティーSHIBUYA」をテーマに掲げ、渋谷駅周辺の再開発を推進している。このたび新たなチャレンジとして、“若者の街”のイメージが強い渋谷で、“大人”をターゲットにした商業施設「東急プラザ渋谷」を開業させた。
東急不動産と東急不動産SCマネジメントは2019年12月5日、東京都渋谷区の商業施設兼オフィスビルの「渋谷フクラス」内に、「東急プラザ渋谷」をリニューアルオープンした。
「食」「健康」「美」「趣味」「ライフプラン」をキーワードに
新生東急プラザ渋谷は、旧東急プラザ渋谷を建て替えたビルである渋谷フクラス内の地上2〜8階、17〜18階までのスペースで開業した。所在地は東京都渋谷区道玄坂1丁目2番3号。施工を清水建設と乃村工藝社が手掛けた。出店する店舗数は69店舗。
東急プラザ渋谷は、大人を対象にした「食」「健康」「美」「趣味」「ライフプラン」をキーワードにした店舗で構成されている。屋上階となる17階には、渋谷の街を眺めながら、飲食が行えるルーフトップガーデン「SHIBU NIWA」を設置。日本初上陸のレストラン「CÉ LA VI」も店舗を構え、渋谷の景色と食事を楽しめる社交場を創出するという。
5階は「シブヤライフラウンジ」をテーマに、ソフトバンクロボティクスが初めてプロデュースするカフェ「Pepper PARLOR」を中心に、大人のニーズを踏まえたライフプランに関する悩みを相談できる店舗で構成。これまでにない新しいスタイルのサービスフロアを展開する。
2階から4階には、渋谷エリア初出店となる全国の老舗ブランドから大人をターゲットに新業態に挑戦する店舗などを集積。従来の商業施設にはない心と身体の美と健康にこだわる大人が満足するフロアになっているという。
6階には、東急不動産初の試みとなる直営店舗「GRAND SESSION」を配置している。GRAND SESSIONはオールデイダイニングで、食事とともにアーティストの音楽やアートなどを提供する。
2019年12月5日に都内で実施されたオープンニングセレモニーで、東急不動産 代表取締役社長の大隈郁仁氏は、「東急プラザ渋谷はあえて大人をターゲットに、大人が楽しめる69店舗が出店している。若者だけでなく多様な人が遊べる“大人の広場”のような施設を目指す」とあいさつした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 東急不動産が新本社で実証実験、働き方改革を実現するオフィスを検証
東急不動産ホールディングスと東急不動産は、2019年8月14日から営業を開始した東京都渋谷区のオフィスビル「渋谷ソラスタ」内の新本社で、顔認証での入退館やアロマを用いた会議など、先進的な取り組みを進めている。同年10月1日からは、生産性向上に寄与する5つの実証実験を行い、優れたワークプレースを探求する。 - 東急不動産が白金1丁目の複合再開発に参画、エリア最大の広場など整備
白金1丁目西部中地区の再開発事業で、東急不動産が幹事企業に選定された。計画では、高層マンション、商業施設、生活利便施設、工場を新設する他に、災害時には避難場所となるエリア最大面積の広場も整備する。 - 不動産大手2社が語るスタートアップとの“共創”方法、三井不動産と東急住宅リース
東急住宅リースと三井不動産は、不動産マッチアプリや業務支援系ソフトなどの不動産テックを開発するITベンダーとの業務連携や共同開発などの共創を推進している。今後さらに、その勢いを加速していく方針だ。 - 竹芝エリアで街全体のロボット実装に向けた実証実験、警備ロボットや電動モビリティーなど
東急不動産と鹿島建設らは第5回「竹芝夏フェス TAKESHIBA Seaside Music&Dining」を開催。今回は東京都主催の事業「Tokyo Robot Collection」と連携し、警備ロボットや電動モビリティーといったさまざまな最新機械が展示された。