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万博需要を見込み大阪駅が西側へ拡大、西日本最大のオフィスビルや新改札口プロジェクト(1/3 ページ)

大阪駅が、うめきた2期など周辺の街づくりと連動する形で、西側の再開発を加速させる。駅自体も西側に新改札口を開設する他、新駅ビルと、日本郵便ら4者共同の複合ビルが高架下の連絡路で連結し、西側エリア一帯の回遊性を高める。2025年大阪万博の需要を見込み、新たなにぎわいの拠点を創出する。

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 JR西日本は2019年12月11日、日本郵便、大阪ターミナルビル、JTBと共同で、大阪駅西地区の開発に着手することを公表した。計画では、西日本最大級となる貸室面積約4000平方メートル(約1200坪)のオフィスや1200席の劇場、客室数400室のホテルなどから成る38階建ての複合施設を建設する。

2025大阪万博のホテルやMICEの需要に対応

 プロジェクト名称は「梅田3丁目計画(仮称)」で、所在地は旧大阪中央郵便局の敷地を含む、大阪府大阪市北区梅田3丁目2番4号他。面積は1万2920平方メートル。

 計画では、複合施設の規模は、地下3階/地上39階(PH2階)建て、高さ約188メートルで、延べ床面積は約22万7000平方メートル。このうち、オフィスの面積は約6万8000平方メートル、商業エリアは約1万6000平方メートル。


建物外観のイメージパース 出典:JR西日本

商業エリア外観イメージ(JR大阪駅前側) 出典:JR西日本

 フロア構成は、ホテルが29〜38階、オフィスが11〜27階、オフィスサポートが9階、ホテル(バンケット)が7〜8階、劇場が5〜8階。低層部の地下1階〜地上6階は商業施設とし、地下2〜地下3階は駐車場とする。

 オフィスに関しては、「多様なニーズに対応したオフィス空間」と「オフィスワーカーのウェルネスを支援する空間」をコンセプトに据え整備。建物中層部には、基準階の貸室面積が約4000平方メートルのオフィススペースを設け、周辺で分散しているオフィスをここに集約することで、業務効率の向上など、これから増加するであろう大規模スペースの要望に対応する。一方で、最小120平方メートル(36坪)のタイプも設けて、小規模の需要もすくい取る。

 オフィスには、カフェテリア、屋上リフレッシュガーデン、ラウンジなどを併設して、オフィスワーカーが心身ともにリラックスやリフレッシュできるスペースも提供する。


フロア構成 出典:JR西日本

 低層階の商業施設は、中央部に4層吹抜けのアトリウムを設け、さまざまな人が行き交い、くつろぎ、交流するにぎわいある商業空間とする。商業施設の上階に位置する劇場は、運営を大阪で30年の経験を誇るMBSメディアホールディングスが担い、約1200席の座席数で国内外の芸術性の高い演目や新たな関西文化を発信していく。

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