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手を使わず腕でドアを開閉、賃貸オフィスにも対応した建具のコロナ対策:第5回 住宅・ビル・施設 Week(2/2 ページ)
甲子化学工業のアームスライダー/アームハンドルは、取っ手に掌で触れずに扉を開閉できるこれまでにない建具。既存のドアノブに両面テープなどで手軽に取り付けられ、多くの菌が付着する手をドアの開け閉めのときに触れないようにすることで、新型コロナウイルスなどの感染抑止が期待できる。
跡を残さず、安全な取り外しも可
取り付けが簡単なアームスライダーだが、取り外しも難しくはない。金属のロック部などへの取り付けでは、取り外した跡も残らない。これは、コロナ禍が収束した後の想定はもちろん、賃貸しているオフィスを退去するような場合でも安心に使える。
甲子化学工業では、簡単できれいな取り外しに役立つ専用ツールを別売オプションでも用意している。しかし、両面テープで取り付けられている製品の場合は、釣り糸などを使うと容易に取り外しできるとのことだ。
ハンドルを外した後はテープを剥(は)がすが、この際は道具を使わず、手だけで行える。もし糊(のり)が残ったら、シール剥がし液などを使うときれいになる。さらに取り外したアームスライダーは、別途両面テープを用意することで別の場所に取り付けて再利用できる。
甲子化学工業では、この取り外しツールの他、専用にデザインしたカバーも用意している。これはダークグレー、ベージュ、グリーンなどの7色を取り揃えたもの。乳白色のアームハンドル本体をぐっと親しみやすくする。カバーを頻繁に交換することで、接触箇所を清潔に保つことにも役立つという。
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