ダイワ通信が手首での検温に対応した非接触型の温度測定機能付き顔認証端末を開発:製品動向
ダイワ通信は、オプション機能として、環境温度の影響を受けにくい手首での検温機能を備えた非接触型の温度測定機能付き顔認証端末「Face Four +」を開発した。
ダイワ通信は、顔認証端末と測温モジュールを連携させた非接触型の温度測定機能付き顔認証端末「Face Four +」を2020年11月20日にリリースした。
プリンタにつなげ検温の記録を出力可能
Face Four+は、従来機の温度検知やマスク検知、ドアの開閉、労務管理といった4つの機能を踏襲している他、新たに専用のモバイルアプリと検知結果の確認と管理ができる専用ソフトとの連携機能を搭載している。
専用ソフトウェアは、PCを介して、Face Four +をプリンタに接続することで、検温時の時間と温度をその場で出力する。アウトプットした記録は、不特定多数の人が出入りする環境で、発熱者ではないことの証明書として役立つ。
専用モバイルアプリは、従来機種では困難だったFace Four +の遠隔モニタリングに対応し、スマートフォンやタブレットで場所を問わず、Face Four +の状況を確かめられる。Face Four+が、設定された温度以上の人とマスク未着用の人物を検知すると、アラートの通知がユーザーのスマホに送られるため、端末のそばで測定結果を確認する必要がなくなり、Face Four+を無人で運用できるようになる。
また、オプションとして、手首での検温機能と音声変更を備えている。手首での検温機能は、手首での温度測定を実現するもので、顔をかざしての温度測定とは異なり、環境温度の影響を受けにくく、半屋外でも使えるため、設置範囲を広げられる。音声変更機能は、定形の音声アナウンスを数種類の音声から選択してカスタマイズするものだ。
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