温度測定の精度が±0.2度で複数人の検温と顔認証が可能なセキュリティゲート:第5回 住宅・ビル・施設 Week
大倉は、オフィスや学校、商業施設、医療機関、駅、空港などで、複数人の同時検温とアクセス制御を非接触かつ迅速に行える高性能セキュリティゲート「HESTA Security Gate」を上市した。
大倉は2020年5月7日、同社のHPで、非接触温度センサーを搭載したセキュリティゲート「HESTA Security Gate」を発売した。
温度測定範囲は30〜45度
HESTA Security Gateは、温度測定範囲が30〜45度をカバーし、温度測定精度は±0.2度で、通過者の異常を検知した際には音声アラームを発信して、入場を制御する。マスクを装着した来場者でも高精度で顔認証が行え、指紋認証など接触型の勤怠管理装置と置き換えることで、衛生的で適切な管理が可能となる。
また、ドアゲートとの連動タイプでは、異常を感知した際に光と音でアラートを発信し、周辺にいる人だけでなく、ゲートが見える場所まで異常を知らせるため、迅速に対処できる。入場者のデータは、自動的に3万人分まで記録でき、感染した入場者などがいた場合でも、接触者の人数を確かめて、2次感染の防止に役立てられる。
HESTA Security Gateの活用シーンは、医療機関や公共の交通機関、学校、オフィスビル、飲食店、スーパーマーケット、商業施設を想定している。医療機関や公共の交通機関では、マスクを着けている人が多いが、マスクを装着したままの人をHESTA Security Gateで、複数人をスピーディーに顔認証をすることで、入退館時の混雑を避け、3密回避にもつなげられる。
学校とオフィスビルでは、HESTA Security Gateで、関係者以外の敷地内立ち入りを抑制し、体温に異常がある人物を抽出し、アラームを発信することで、ウイルス感染者などの入場を抑えられる。既存のシステムと連携すれば、検温と同時に入退室と勤怠管理が可能だ。
飲食店やスーパーマーケット、商業施設は、不特定多数の人が出入りするため、入り口にHESTA Security Gateを設置することで、無人での検温や入場の制御を実現する。入場者の顔認証データを記録しておくことで、感染者の2次調査への応用や個人情報に配慮した上で将来的なマーケティングへの活用も見込める。
HESTA Security Gateのタイプは、顔認証システムと温度センサーデバイスで構成される「独立型」や顔認証のシステムと温度センサーデバイスドアゲートから成る「デバイス埋め込み型」の2種類で、ドアゲートはアクリル高級素材ドアゲートとアルミ合金ドアゲートの2種をラインアップしている。
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