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NECが3密回避に効く「過入場検知デジタルサイネージ」を開発:デジタルサイネージを活用した施設の密回避ソリューションセミナー(2/2 ページ)
NECは、映像や動画の広告宣伝を配信するだけでなく、施設への入場制限や3密を回避できる「過入場検知デジタルサイネージ」を開発した。
管理画面で入場者数をCSV出力やグラフ化
過入場検知デジタルサイネージの画面構成は、中央部で広告や館内告知を映し、外枠は施設における混雑状況を表示して、最下部にはメッセージテロップを流す。外枠とテロップは、人数制限値の設定により、注意表示から警告表示までを2段階で投映し、中央部は警告表示の際に入場制限用のコンテンツを映す。
「過入場検知デジタルサイネージに表示している内容や搭載したカメラで取得した映像は、PCにダウンロードした専用アプリの管理画面で確かめられる。管理画面は、デジタルサイネージに設置されたカメラで取得した映像をリアルタイムに映すとともに、施設への入場者数と建物内の滞留者数を表示する。また、入場者数と滞留者数のリセットにも応じており、人数のカウントデータを専用ソフト“Data Viewer”で、CSV出力することやグラフ化することも可能だ」(原氏)。
NECでは、過入場検知デジタルサイネージの活用方法として、混雑状況の見える化による施設のユーザーと従業員の安心感向上やデジタルサイネージのシステムで取得した入場人数のデータを用いた最適な人員配置などを見込んでいる。
「過入場検知デジタルサイネージ」の活用方法。混雑状況の見える化による施設のユーザーや従業員の安心感向上(左)とデジタルサイネージのシステムで取得した入場人数のデータを用いた最適な人員配置(右) 出典:NEC
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