延べ6万m2超えの高層マンションが渋谷で竣工、三井不動産ら:プロジェクト(3/3 ページ)
三井不動産、三井不動産レジデンシャル、日本設計が開発を進めていた“渋谷区役所建て替え計画”の住宅棟「パークコート渋谷 ザ タワー」が2020年8月に竣工した。現在、総販売戸数のうち約半分を販売しており、2021年1月に住人が入居を開始する。
断水時に飲料水として役立つ衛生水も供給可能
コワーキングラウンジは、図面やアート作品、資料などを広げられる大型デスクを配置したスペースで、少人数のミーティングや多人数のワークショップなどさまざまな場面に使える。パーティルームは、イベントなどに活用可能なエリアで、金属製のキッチンテーブルを備えており、食事も楽しめる。
ミーティングルームは楕円をモチーフにした空間で会議に使用しやすく、オフィスサポートコーナーは、無人コンビニや自動販売機を配置しており、複合機も設置している。スタディールームは、個人作業に適した空間で、テレワークに利用しやすい。
2階の通路脇に設置されたポータブル手洗いスタンドのWOSHは、新型コロナウイルス感染症対策として導入したもので、取り付けに水道が要らず、放出される超軟水は細菌を99%除菌でき、搭載された深紫外線LEDでスマホも除菌可能だという。また、断水時に飲料水として役立つ衛生水も流せる。
20階〜21階には、バーサービスを展開する「ザ パークビューラウンジ」の上下階を設置した。ザ パークビューラウンジは、吹き抜け中央部分の天井高が約6.1メートルで開放感を演出しており、取り付けられた大窓越しには代々木公園の眺望を堪能できる。21階には共用部として、ザ パークビューラウンジの他、フィットネスルームを配置。フィットネスルームは、代々木公園の風景を見つつ、トレーニングが行える。
36階の36-Bタイプは、リビングダイニングキッチンや3つの寝室、衣装部屋、化粧室、トイレ、浴室、個室、エントランス、ウォークインクローゼット、シューズインクローゼット、2つの収納スペースを設けている。リビングダイニングキッチンからは、代々木公園の風景を望め、浴室にはテレビが取り付けられているなど、全体的に高級感を意識して仕上げている。
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