野村不動産、ベトナムの大規模タウンシップ開発へ参画:プロジェクト
野村不動産は、ベトナム現地デベロッパーEcoparkとのパートナーシップを軸に、ハノイエリアの大規模開発事業「Ecoparkプロジェクト」内の分譲住宅事業へ参画し、付加価値向上を目指す。
野村不動産は、ベトナム・ハノイエリアに初進出し、越Ecoparkが推進する大規模開発事業「Ecoparkプロジェクト」内の分譲住宅事業への参画に合意した。
Ecoparkは、Ecoparkプロジェクトを10年以上開発する現地デベロッパーで、同エリア有数のブランド力を誇る。同プロジェクトは、2030年全街区完成予定の全体敷地約500ヘクタールのベトナム国内最大規模の環境重視型タウンシップ開発で、ハノイ中心部から車で約30分、住宅ヤオフィス、商業施設、学校、公園などの都市機能と、約100ヘクタール超の緑や水辺といった豊富な自然を兼ね備える。
野村不動産は、2015年のフーミーフンプロジェクト以来、ホーチミンエリアで分譲住宅、オフィスビル事業を展開してきたが、首都ハノイエリアにおける事業参画は初めて。これまで国内で培った住宅事業の知見、およびベトナムでの実績・ノウハウをイカシ、事業の初期段階から携わり、一層の付加価値向上を目指す。
まず、コンセプト立案では、人と人をつなぐコミュニティー設計やジャパニーズテイストの意匠提案などにより、ベトナムでの「新たな価値創造」を目指していく。
設計段階では、快適性を追求した住戸計画や新たなライフスタイルを実現する共用空間、配慮に富んだ収納計画や機能性の高い設備仕様などにより「顧客満足度の向上」を図る。
建設工事期間の品質管理では、野村不動産の品質マニュアル・検査基準のもと、より高品質で長く住み続けられる建物を目指し、お客さまへ「安心・安全」を提供する。
同分譲住宅事業は、敷地面積が約4万平方メートル、延床面積が約30万平方メートル、分譲戸数は約3,000戸、竣工・引渡は2024~2025年を予定している。
野村不動産グループは海外事業を成長分野の一つとし、2028年3月期までに約3,000億円の投資を計画中だ。同期間までに海外事業の利益比率を全体の15〜20%とすることを目指し、さらに海外事業を拡大していくという。
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