ニュース
アズビル、手書き記録作業のデジタル化クラウドサービスに新機能:現場管理
アズビルは、PC上での直感的な画面操作のみで、スマートフォンやタブレット端末向けのWebアプリが構築できる「現場でつくる作業記録サービス」に新機能を追加し、2020年10月28日から運用開始した。
アズビルは、PC上での直感的な画面操作のみで、スマートフォンやタブレット端末向けのWebアプリが構築できる「現場でつくる作業記録サービス」に新機能を追加し、2020年10月28日から運用開始したことを明らかにした。
「現場でつくる作業記録サービス」とは、同社が提供するサブスクリプション形式(月額課金)のクラウドサービスだ。PC上でのドラッグ/ドロップといった簡単な操作で、作業記録アプリの操作画面を簡単に構築できる。従来は手書きで行われていた製造時の工程内検査、ラインの巡回点検、装置の修理記録、各種日報の申し送りなど、多様な業務のデジタル化に適しており、業務の効率化、データを活用した改善などに役立てられるという。
今回追加された内容は、第三者による不正行為を防止するための「作業グループ管理」「権限設定」機能、並行作業やスムーズな次工程への切替えを行い、データも同時に残す「中断保存/再開」「記録確認/編集」機能となる。
近年、企業におけるデータの完全性を担保するニーズが高まっており、品質管理や巡回点検といった現場では、日々行われている改善とは別に、データの改ざんといった不正行為を防止するための工夫が必要とされている。また、製造現場においては多品種少量生産やセル生産方式への移行が進み、1人の作業者が任される作業の種類・量は複雑化している。同社はこうした背景を踏まえ、今回の新機能を追加したという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- アズビルが中国大連に新工場建設、海外生産比率30%を目指す
アズビルは、中国大連市の子会社・アズビル機器で、およそ7億円を投じて新工場の新設を計画している。 - アズビルが入退出の顔認証に「AI検温」機能を追加、withコロナ社会へ対応
アズビルは、新型コロナウイルス感染症の対策として、非接触で顔を認識して検温する「AI温度検知ソリューション」の販売を開始した。AI温度検知ソリューションは、withコロナ時代におけるイベント会場やオフィスビルなど、新たな入退場管理方法として需要に応える。 - 0.3秒で照合するAI顔認証の提供開始、アズビルとJCVが提携
アズビルは、BAS(ビルオートメーションシステム)の新たな付加サービスとして、日本コンピュータビジョンの顔認証システムを提供する。AIの顔認証では、カードやパスワードが不要かつ0.3秒で本人照合するため、ウォークスルーでの建物の入退場が可能になる。 - 【新連載】アズビルが解き明かす「BAS」徹底解剖!「BAS/BEMS/自動制御」誕生の歴史とその全体像
建物には、空調、照明、監視カメラなど、さまざまな設備機器が導入されている。それらを効果的に運用するシステムとしてビルディングオートメーションシステム(Building Automation System、BAS)が存在する。本連載では、制御・計測機器メーカーで各種ビル設備サービスを展開するアズビルが、「建物の頭脳」ともいえるBASやシステムを活用したエネルギー管理システム「BEMS」を紹介し、今後の可能性についても解説する。第1回目はBASを中心にBEMSも含めたビルシステムの全体像を明らかにする。