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東急建設が“BIM設備・構造設計”のインドシン・エンジニアリングを完全子会社化BIM

東急建設は、BIMで設備設計・構造設計のサービスを提供しているインドシン・エンジニアリングを完全子会社化した。高度なBIMエンジニアを多数抱える有するインドシン・エンジニアリンググループを取り込むことで、設備と構造の領域で設計BIMの強化につなげ、日本だけでなく東南アジア諸国での案件獲得にも結び付けるのが狙いだ。

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 東急建設は2020年10月1日付で、シンガポールのBIM設備設計会社Indochine Engineering(インドシン・エンジニアリング)の全株式を取得し、完全子会社化した。

 建設業界における生産システム変革が求められる中、東急建設では建築分野のデジタルトランスフォーメーション(DX)のプラットフォームとなるBIM領域の強化を進めており、高度なBIMエンジニアを多く有するインドシン・エンジニアリンググループを子会社化することでさらなる推進を図っていく。

 インドシン・エンジニアリングは、BIMで設備設計・構造設計を請け負っている企業グループで、ベトナムとオーストラリアに子会社を保有。とくにベトナムに所在する子会社「Indochine Engineering Vietnam(インドシン・エンジニアリング・ベトナム)」は、エンジニア約80人を擁し、アジア・オセアニア地域を中心にBIMによる高度な設備設計・構造設計サービスを提供している。しかし、今まで以上の事業拡大を目指すために、これまで培ったBIMの設計サービスをさまざまな地域・顧客へ展開することを模索していたという。

 一方で東急建設は、施工段階でのBIM活用を推進するため、2017年に専門組織を立ち上げたが、BIM技術者の不足が課題となっていた。

 今回、両社の利害が一致し、東急建設がインドシン・エンジニアリングの株式100%を取得することで、2020年7月7日に合意に至った。

 子会社化となった2020年10月1日は、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮して東急建設の社員は現地へ渡航せず、インドシン・エンジニアリングのベトナムオフィス、オーストラリアオフィスをリモートでつなぎセレモニーを執り行った。


東急建設本社(左)、ベトナムオフィス(右) 出典:東急建設

 東急建設 常務執行役員 建築事業本部長の増田知也氏は、インドシン・エンジニアリングの子会社化に伴い「多様化する顧客ニーズに応えるためともに協力していこう」と現地エンジニアへメッセージを送った。インドシン・エンジニアリングの創業者でグループ経営責任者者のCarl Stephen氏は、「今日は両社にとって新たな門出だ。一員になることでこれまで以上の成長を楽しみにしている」とコメントした。

 今回の株式取得を契機に、東急建設ではBIMを活用したより高度な建築サービスを提供し、多様化する顧客のニーズに柔軟に対応して、国内および東南アジア諸国での受注拡大を目指すとしている。

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