自宅でも作業に集中できる在宅勤務用デスク「KOMORU」:パナソニックが考える「2020以降の街づくり」
パナソニックは、国内でコロナ対策として在宅勤務が普及したことや自宅で仕事に集中できる環境へのニーズが増加していることを踏まえ、在宅ワークに用途を絞った在宅勤務用デスク「KOMORU」を開発した。KOMORUは、机とパーテーションパネルが一体となったデスクで、周囲の視線を遮り、自宅でも作業に没頭することが可能になる。
パナソニックは、2020年9月18日の発売に先立ち、在宅勤務用デスク「KOMORU」の製品発表会を8月3日、大阪府門真市のパナソニック ライフソリューションズ社 門真 第二別館で開催した。
全体の約半数がリビングで在宅勤務
現在、国内では、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、コロナ対策として各社でテレワークの導入が進んでいる。パナソニックが2020年6月に実施した調査によれば、回答者の31.3%が週に3日以上在宅で勤務していることが判明した。また、全体のうち77%が今後も在宅勤務の継続を希望していることが分かった。
さらに、全体のうち、50.1%が在宅勤務時は仕事をリビングで行っており、43.8%が在宅勤務でオンオフの切り替えができないことを不満に思っていることが明らかになった。
在宅勤務が一般的になり、家庭で仕事に集中したいという需要が増えたことで、パナソニックはKOMORUの開発に着手した。KOMORUは、机とパーテーションパネルが一体となったデスクで、高さ120センチのパーテーションパネルは、利用者がKOMORUの内側に着席時、周囲の視線を遮り、ユーザーが立ち上がると、子供の様子など周りを見回せる高さに設定されている。
パーテーションパネルはフックなどがかけられる有孔ボードを採用しているため、小物などをボードに引っ掛けてディスプレイすることが可能だ。
KOMORUの組み立ては15分で済むように設計されている。作業手順は、まず、パーテーションパネルやデスクの脚部にアジャスターを取り付けた後、パーテーションパネルとデスク脚部を組み立てる。次に、デスク受けをパーテーションパネルの一部と机の脚部に取り付け、デスクカウンターをデスク受けの上に設置して完了。なお、側面のパーテーションパネルは、室内のレイアウトに合わせて左右どちらにでも配置できる。
KOMORUのサイズは、900(幅)×1202(高さ)×772(奥行き)ミリで、机部分は827(幅)×700(高さ)×441(奥行き)ミリ。カラーは、ライトナチュラル柄とミディアムグレー柄の2色をラインアップする。製品価格は8万8000円(税別)を予定している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 天体観測の名所「美星町」で、パナソニック LS社の防犯灯が高評価な理由――
パナソニック ライフソリューションズ社は、防犯上必要な明るさを維持しつつ、上方光束をゼロにして、星空に影響を与えない「光害対策防犯灯」を開発し、岡山県井原市美星町に導入した。 - エコキュートの新バージョンは災害対応を強化、スマホで遠隔操作が可能に
パナソニック ライフソリューションズ社はスマホでの遠隔操作や気象警報と連動して、全量沸き上げを行える家庭用自然冷媒ヒートポンプ給湯機「エコキュート」の新バージョンを開発した。 - パナソニックLS社の電路事業の中核会社PSGSの生産体制とは?
パナソニック スイッチギアシステムズは、社内で従業員が密集しないように注意を促すとともに、訪問者へ体温計測を行うなどして、感染者の入場を防ぎつつ、住宅分電盤といった製品の製造を継続している。2020年6月17日、愛知県尾張旭市にある同社の瀬戸工場で開催された電路事業説明会では、住宅分電盤などの生産体制を明らかにした。 - 受注額77億円、大和川線トンネルにパナ環境エンジニアリングが導入した最新機器
パナソニック環境エンジニアリングのトンネル換気事業は2018年に創設から50周年を迎えた。現在、ジェットファンの納入実績は累計2000台で、電気集じん機の国内シェアは60%となっており、いずれも国内1位だという。同社ではトンネル換気事業の売り上げを2025年度に2018年度と比較して1.6倍を超える50億円以上を目指している。この目標への弾みとして2019年12月26日に、トンネル換気事業で最大規模の受注を請けた工事の説明会を開き、同社の有する最新のトンネルシステムをPRした。