検索
ニュース

受注額77億円、大和川線トンネルにパナ環境エンジニアリングが導入した最新機器パナソニックが考える「2020以降の街づくり」(1/3 ページ)

パナソニック環境エンジニアリングのトンネル換気事業は2018年に創設から50周年を迎えた。現在、ジェットファンの納入実績は累計2000台で、電気集じん機の国内シェアは60%となっており、いずれも国内1位だという。同社ではトンネル換気事業の売り上げを2025年度に2018年度と比較して1.6倍を超える50億円以上を目指している。この目標への弾みとして2019年12月26日に、トンネル換気事業で最大規模の受注を請けた工事の説明会を開き、同社の有する最新のトンネルシステムをPRした。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 パナソニック環境エンジニアリングは2019年12月26日、大阪府堺市のホテル・アゴーラ リージェンシー大阪堺で記者発表会を開催し、建設中の阪神高速道路大和川線のトンネル換気設備工事で過去最高額の受注を請けたことを発表した。

過去最多の納入台数


パナソニック環境エンジニアリング 環境ソリューション事業グループの岩田敏朗氏

 発表会では、パナソニック環境エンジニアリング 環境ソリューション事業グループの岩田敏朗氏が受注した設備などを紹介し、阪神高速道路 建設事業本部 堺建設部 施設課 課長代理の久米正一氏が建設中の阪神高速道路大和川線について解説した。

 冒頭、岩田氏が受注内容ついて触れた。契約日は2014年4月18日で、工期は2014年4月から2020年3月末までの約6年間を予定している。受注額は約77億円(税込み)で、請負範囲は機器の製造だけでなく、トンネル換気システム全体の詳細設計・施工や調整までの工程に及んでいる。

 納品した製品は、ジェットファンが78台、電気集じん機が64台、排風機が14台で、過去最多の納入台数だという。各機器は、全長約10キロの大阪府堺市から松原市までの区間における3つのトンネルと5つの換気所に導入された。

 岩田氏は、「今回の換気システムは、トンネルの天面に設置したジェットファンで空気を循環し、換気所の電気集じん機でごみを取り、排風機で排出する仕組みだ。換気所は、大阪市内の南島町、遠里小野町、浅香山町、今池町、天美町に1棟ずつ建設している」と語った。


3つのトンネルと5つの換気所に導入された各機器の内訳

遠里小野換気所の事例

遠里小野換気所の外観

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       | 次のページへ
ページトップに戻る