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天体観測の名所「美星町」で、パナソニック LS社の防犯灯が高評価な理由――:パナソニックが考える「2020以降の街づくり」(2/2 ページ)
パナソニック ライフソリューションズ社は、防犯上必要な明るさを維持しつつ、上方光束をゼロにして、星空に影響を与えない「光害対策防犯灯」を開発し、岡山県井原市美星町に導入した。
IDA認証を取得した照明メーカーは世界で83社
各国における星空保護区認定の取得状況について、IDA 東京支部の越智氏は、「現在、世界で星空保護区認定を受けたエリアは141カ所あり、アジアでは公園を対象としたカテゴリーのダークスカイ・パークで、韓国や台湾、日本の沖縄が認定を得ている」と説明した。
さらに、「現状、IDA認証を取得した照明メーカーは世界で83社あり、製品は多数ある。だが、海外品は電圧の仕様が、国内の電源に対応しておらず、使用が難しかったため、パナソニック LS社がIDA認証を受けた防犯灯を開発したことは、全国の光害削減に良い影響を与えるだろう」と付け加えた。
井原市 未来創造部の藤岡氏は、「現在、美星町では、町内にある自動販売機と電飾看板を消灯するなど、星空保護区認定に向けた活動を推進している。また、防犯灯の交換作業は2020年10〜12月に行う予定で、星空保護区の認定申請は2021年3月までに完了し、同年6月〜9月までに取得を目指す」と展望を示した。
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