オープンハウス、コロナ対策でオンライン接客できるショールーム:産業動向
オープンハウス・アーキテクトは、新たなコンセプトショップ「LIFE DESIGN PARK」を三軒茶屋にオープンした。一般的なショールームと差別化するため、ユーザー自身がアート感覚で家づくりできる場所として開発。新型コロナウイルス対策として、自宅にいながら家づくりができるようオンライン接客にも対応する。
オープンハウス・アーキテクトは、拡大する注文住宅ニーズに応える新たなコンセプトショップ『LIFE DESIGN PARK』を三軒茶屋にオープンした。
コンセプトは「家づくりと、“人生”づくりの遊び場」。ショールームは家族にとって楽しい場であるとの思いから、動物や森を感じさせる什器、アーティストによるユニークな壁画など、遊び心を詰め込んだ空間にした。
店舗開発者は、もともとオープンハウス・アーキテクトのユーザーであり、その際の経験をふまえて、「当時なら知りたかった」というさまざまな施工法や住設を展示。ユーザーが見比べやすいよう什器(じゅうき)やサンプルのディスプレイを工夫したほか、あらゆる素材やスタイルに触れながらアート感覚で家づくりできる場所として開発したという。
デジタル活用および新型コロナウイルス感染予防を念頭に置いたオンライン住宅プランニングも、LIFE DESIGN PARKの特徴の1つである。ビデオ会議ツールを使った動画通話やGoogle Jamboardを活用した図面へのリアルタイム書き込み、専用カメラを使ったサンプル実物の紹介などを行うことで、初回相談からサンプル住設の確認まで、ユーザーは実店舗に来店することなく利用できる。
6月からは内装や住設など1000以上のサンプルを検索・閲覧できるWebカタログの提供を開始。ユーザーは打ち合わせ以外の時間にもカタログをチェックできるので、効率的な仕様決めが可能となる。
新型コロナウイルス禍がきっかけとなり、できるだけ外出を控え、オンラインサービスを利用する家庭が増えている。このような社会情勢の中、直近3年間で注文住宅領域で52%の受注数伸長を実現しているオープンハウス・アーキテクトは、ますます高まる注文住宅ニーズに対応するべく、オンライン接客が可能なLIFE DESIGN PARKをオープンした。
今後はオンライン住宅プランニングを他店舗でも導入し、長期的なデジタル活用を視野に入れたサービスを提供していくとしている。
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