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施設の防犯や新型コロナ対策になる建物管理システム「スマートビルディング」:5G Co-Creation Working カンファレンス Spring 2020(3/3 ページ)
5Gを活用したビジネスの創出を目標に掲げる5G Co-Creation Workingの安心・安全ワーキンググループは、施設の防犯や新型コロナウイルス対策としても役立つ建物管理システム「スマートビルディング」の事業化を推進している。
保育士の負担を減らす児童の見守りシステム
セッション終盤には、安心・安全WGでアイデアとして挙がっている「スマート保育園(仮称)」と「スマートケアホーム(仮称)」の概要をスライド画像で披露した。
スマート保育園について、鈴木氏は、「保育園で預かる子供を見守るシステムで、保育士の負荷を軽減させるためにも、事業化に向け話し合いを進めていきたい。東京都では、毎年5000人以上の待機児童がおり、原因の1つが保育士の人材不足とされている。厚生労働省の資料によれば、全国で、年間7万4000人が保育士資格を取得しているが、約半数が保育士という職業を希望しないという。理由について、全体の40%が責任の重さと事故への不安を列挙している」とコメントした。
スマートケアホームについては、「オンライン診療が行えるシステムで、新型コロナウイルス感染症対策にもなる他、将来的に国内で起こる超高齢化社会でも有効に機能するため、事業化に注力したい」と語った。
最後に、今後の展望について、「6月11日から始まる5G Co-Creation Working カンファレンスシーズン3では、建設、交通、流通といった他のWGと協業することを本格的に開始する。また、2020年度に製品コンセプトを事業化することを目標に、パートナー企業を募るとともに、さまざまな業界のリサーチやコンセプトの質を高めることに力を注いでいく」とまとめた。
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