鹿島建設、CASBEEウェルネスオフィス認証で国内最高スコア取得:導入事例
鹿島建設は、設計・施工を手掛ける「電力中央研究所我孫子地区新本館」が、ウェルネスオフィス認証(建築環境総合性能評価システム)の国内最高スコアを取得したことを発表した。
鹿島建設は2020年3月18日、千葉県我孫子市にて設計・施工を手掛ける、一般財団法人電力中央研究所の「電力中央研究所我孫子地区新本館」が、CASBEEウェルネスオフィス認証(建築環境総合性能評価システム)の国内最高スコアを取得したことを発表した。併せて「CASBEEスマートウェルネスオフィス認証」のSランクに認定された。
CASBEEウェルネスオフィス認証は、一般社団法人建築環境・省エネルギー機構(IBEC)が実施する評価認証制度だ。利用者の健康性、快適性、知的生産性などの視点から評価する。電力中央研究所我孫子地区新本館は、2019年度に認証されている18物件中最も高い92.4点を取得した (2020年1月30日時点)。
千葉県我孫子市に施工中の同施設は、RC造、8182平方メートル、4階建の研究棟と隣接する1階建のカンファレンス棟で構成される。カンファレンス棟屋上に設けた庭園は研究棟2階に面し、緑豊かなアウトドアオフィスとして利用する。また、既設建物へのアクセスにも屋上庭園を利用するため、研究者がコミュニケーションを深める場となる。
建物内には、吹き抜け周辺に階段やライブラリー、会議室などを設け、知的生産性を高める魅力的な空間を創出する。また、自然エネルギーを利用した放射空調や、研究者一人一人が風量を調整できる床吹き出し空調の採用など、設備面の細やかな取り組みにおいても高い評価を得た。
鹿島建設は今後も、建物利用者の健康や快適性に配慮しつつ知的生産性を高める空間を積極的に提案するとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ポラス、グループ新社屋に独自構造部材の木造3階建て建設
ポラスは、グループ企業である住宅品質保証の新社屋を木質構造で建設すると発表した。ポラスオリジナルの構造部材である合せ柱と重ね梁、CLT耐力壁を使用した木造3階建てオフィスビルだ。2020年3月の完工を予定している。 - 日本らしい空間構成にこだわる「ブランズ六番町」がグッドデザイン賞
熊谷組が設計・施工した「ブランズ六番町」が、日本デザイン振興会が主催する2019年度グッドデザイン賞「カテゴリー13建築(中〜大規模集合住宅)部門」を受賞した。 - 「ジャイロプレス工法」を建築物の基礎工に国内初導入した技研高知工場が竣工
技研製作所は、独自の「ジャイロプレス工法」を基礎工に用いた「高知第三工場」が竣工し、2019年11月25日に稼働を開始した。 - 日本鋳鉄管とFracta、AIを用いた水道管路劣化診断を神戸市水道局と開始
日本鋳鉄管とFractaは、神戸市水道局とAI/機械学習を用いた水道管路劣化診断の試行に関する覚書を締結。水道管路の劣化状態を解析し、管路の破壊確率を可視化する取り組みを開始した。