ニュース
日本製鉄が世界最大クラスの圧延H形鋼「メガハイパービームTM」を発売:新建材
日本製鉄はこのほど、近年増加する建築物の大型化に伴う鉄骨の大断面化などを踏まえ、圧延H形鋼として世界最大クラスの「メガハイパービーム」を開発した。
日本製鉄は2020年4月1日、ウェブ高さ1200×フランジ幅500ミリの圧延H形鋼「メガハイパービーム(MEGA NSHYPER BEAM )」を発売した。メガハイパービームは、大断面向けのサイズを中心としたシリーズ「ハイパービーム(外法一定H形鋼)」に追加され、近年増加する建築物の大型化に伴う鉄骨の大断面化と、深刻化する人手不足を背景とした工期短縮化のニーズに応える効果的な製品として訴求する。
同社は今後、ハイパービームをサステナブル経営推進機構(SuMPO)が認証する「エコリーフ環境ラベル」に申請。さらに、常に世界最高の技術とものづくりの力を追求し、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」にも合致した活動を通じて、社会の発展に貢献していく。
メガハイパービームを製造する日本製鉄和歌山製鉄所堺大形工場は、1961年10月からユニバーサルミルを採用した国内初の大形形鋼工場として操業をスタートした。これまで世界最大級の超極厚H形鋼やハット形鋼矢板といった製品を開発してきた。中でも、1989年から製造と販売を始めたハイパービームは、ウェブ高さやフランジ幅を一定にすることで、設計の簡素化と加工の省力化を実現している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 独自の遮音機構を設けたルーバーを開発、価格は従来品の半分以下
清水建設は、羽板部分に反射、吸音、共鳴の三つの音響要素を組み合わせた独自の遮音機構を付与した遮音ルーバー「しずかルーバー」を開発した。部材構成がシンプルで、製造はアルミ押し出し成形でほぼ完結するため、既存製品の50%〜80%程度のコストで採用可能。こういった利点もあり、設備機器の騒音問題に頭を抱える需要家の関心を集めている。 - 王子HD、清水建設と紙素材を活用した「KAMIWAZA」を共同開発
王子ホールディングスは、土木現場の仮設資材に紙素材を活用したソリューション「KAMIWAZA」を清水建設と共同開発したと発表した。作業員の負担を軽減し、仮設施工の生産性の向上などが期待できる。 - BIMユーザーと建材メーカーをつなぐ、新プラットフォームが日本上陸
建材設備のBIMデータを無償で提供するプラットフォームサービス「BIMobject」が日本上陸。建材・設備メーカーにとっては、新しいマーケティングツールになる可能性も。 - 隈研吾×日本製鉄、「木」の質感を持つチタン製ルーバー4月に発売
建築家・隈研吾氏と日本製鉄のコラボレーションから生み出された「木」の質感を備えた金属製ルーバーが、2020年4月に発売する。