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防犯・火災・災害で役立つ新機能を搭載、AiSEG2の新バージョンを開発:パナソニックが考える「2020以降の街づくり」(4/4 ページ)
パナソニック ライフソリューションズ社は、火災や災害、防犯用途を中心に機能を追加したHOME IoTの中核機器「AiSEG2」の新バージョンを開発した。
無線アダプター内蔵で初期費用を低減
無線アダプターを内蔵していることや1台で最大50機のIoT照明と接続することも新バージョンの利点だ。無線アダプターが内部に装着されているので、これまでアドバンスシリーズ(リンクモデル)を通して、IoT照明をコントロールする際に求められたアドバンスシリーズ用無線アダプターが不要になり、システム構築に要する初期費用が従来比で45%以上減っている。
この他、アップデートをオートメーションで実施する自動ファームアップ機能も備えており、面倒なファームアップ作業が不必要になる。いずれも2020年度冬に追加することを想定している。
記者発表会で谷口氏は、「AiSEG2は新バージョンになり、旧バージョンと比較して、つながるIoT機器数が26社34機から業界トップクラスの28社37機に拡大した。今後は、新バージョン用のWebAPIをリリースし、パートナー会社の製品と連携しやすい地盤を創出する」と明かした。
続けて、「現在、AiSEGシリーズは累計16万台を販売しており、2020年度に累計20万台、2030年度に累計100万台を目指す。各年度の内訳は、2019年度は戸建て住宅の構成比が98%でマンション構成比が2%だった。2030年度はマンションの売り上げ構成比を20%まで伸長させていく方針だ」とコメントした。
新バージョンの希望小売価格は、通常版が4万円で、7型モニター機能付きが8万円。両製品とも、税別、工事費別。2020年度の販売目標は4万台。
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