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現場状況の配信だけでなく、ガス検知も行える建設向けリアルタイム情報共有システム第4回 ロボデックス

谷沢製作所は、管理者による現場管理や技術指導、作業記録の他、ガス検知に有効なリアルタイム情報共有システムを開発した。

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 谷沢製作所は、「第4回 ロボデックス」(会期:2020年2月12〜14日、東京ビッグサイト)に出展し、建設向けリアルタイム情報共有システム「U-BOX WITH」をアピールした。

JPEG画像を連続配信する方式

 U-BOX WITHは2018年秋に発売された製品で、作業者のヘルメットに取り付けたカメラと、ウエストのケースに入れた送信端末を使用し、ハンズフリーで現場の映像を管理者にリアルタイム配信できる。


ケース入れられたU-BOX WITHの本体 

 管理者に、専用クラウドを介して、送られる映像はHD画質で、計器などの細かい数字も読み取れ、録画も容易だ。谷沢製作所の担当者は、「U-BOX WITHの利点は、専用クラウドを閲覧する場合、ブラウザや端末のタイプを問わないこと。例えば、フィーチャー・フォン(携帯電話)でも見られる。理由は、動画ではなく、JPEG画像を連続配信する方式を採用しており、小容量でのデータ通信を可能にしているからだ」と説明した。

 U-BOX WITHは本体、カメラ、ヘッドセット、キャリングケース、バッテリー、モバイルルーターで構成されている。クラウド接続だけでなく、PCとWi-Fiでつなげ、モバイルルーター無しで、現場の映像を管理者に届けることにも応じている。

 会場では、U-BOX WITHに理研計器製ポータブルガスモニター「GX-3R Pro」を接続し、取得したガスデータをAgXとSensorCorpus製クラウド「CONNECTUS」で解析するシステムも披露された。同システムは2019年夏にリリースされ、作業者が働く環境に危険なガスが充満していないかを管理者が確かめられる。


GX-3R Pro

ガス検知システムのイメージ

 CONNECTUSは、BLE対応デバイスで収集される多様なセンサーデータを簡単に取り込み、Webブラウザで可視化するソリューション。IoTシステム開発で発生するIoTセンサーネットワークの新規構築やクラウド、見える化するアプリケーションといったソフト開発は必要ないため、初期導入費用および期間を削減できる。


CONNECTUSの解析画面

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