建設現場をAIで動画分析、作業効率改善の施工管理ソリューション:情報化施工
ランドログは、リアルタイム動画解析による新しい施工管理のIoTソリューション「日々カメラ」のサービス提供を開始する。建設現場の建機やダンプ、作業員などのデータを定点カメラで測定し、車両や地形情報、稼働状況などをAIで分析。これを一元管理することで、作業の効率化を図り、建設業界が直面する深刻な労働力不足などの諸課題を解決する。
コマツとNTTドコモ、SAPジャパン、オプティムの4社が、2017年10月に建設生産プロセス全体に関わるIoTプラットフォームの提供を目指し設立した合弁会社「ランドログ」は、サービス開始に先駆けリアルタイム動画解析による新しい施工管理技術「日々カメラ」を2018年4月3〜5日に東京ビッグサイトで開催された「第3回AI・人工知能EXPO」で披露した。
日々カメラは、建設現場の事務所などに設置した定点カメラで、その場で作業している建設機械や車両、作業員の動きを撮影。撮った動画をWi-Fiで接続したAI「Edge Box」で解析しデータ化して、建設現場の課題解決に役立てる一連のソリューション。これまでもICT化した車両から発信される「モノ」データ取得の試みはあったが、単なるモノデータの集積ではなく、独自技術で必要なデータのみを抽出・変換して、現場の作業効率改善などにつなげるデータの「コト化」を目指した。
リアルタイムで集められたデータは、どの建機や人員が何の作業に従事しているか、1台1台の作業時間、稼働率といった多様なデータを精査して「見える化」し、建設機械の適切な配置、施工時間の短縮化、歩掛(ぶがかり)といった労務単価の算出などに役立てることができる。さらに、ダンプやトラックに載せたスマートフォンなどの通信デバイスを携帯電話網(セキュア)で同期させれば、公道を走行している車両の位置情報も管理下における。カメラで観測したトラックの移動軌跡や積み込み土量などと組み合わせれば、工期中の資材量の流れもつかむことができる。
また、ドローンを導入して、空撮した写真を「Edge Box」で分析することで、3次元の地形データも作成可能だ。調査測量以外にも、現況調査から設計、施工中、施工後までの各段階的な状況を記録に残せ、造成工事などで日々刻々と変わる土地の形状変化が読み取れる。
同社の技術担当者は、「これまでは、計器を装備するなど、ICT化した車両のみの動きがデータ化できたが、AIによる動画分析であれば、非ICT車両に限らず作業員まで、現場全体の状況が一目で分かる施工管理が実現する。『日々カメラ』のターゲットユーザーは、自前でシステムを調達できるゼネコンよりも、建設業界の大部分を占める小規模な建設会社。用途としては、元請けの工事管理はもちろん、ダンプを配車している企業での運行管理なども想定している」と話す。
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