CBRE、丸亀製麺など外食産業の“トリドールHD”本社移転プロジェクトを支援
CBREは、外食産業のトリドールホールディングスが東京・渋谷区の「渋谷ソラスタ」に本社機能を統合/移転するプロジェクトを全面的にサポートしたことを公表した。
事業用不動産サービス会社のCBREは2020年1月、丸亀製麺やコナズ珈琲などの飲食店を展開するトリドールホールディングスの本社オフィス集約移転プロジェクトをサポートし、2019年9月に完了したと発表した。
「渋谷ソラスタ」の19/20階に本社機能を集約
CBREは、2017年12月にトリドールホールディングスより本社オフィスの集約・移転に関するワークプレースコンサルティング業務を受託して以降、プロジェクトマネジメントやファシリティマネジメントの支援業務を担当してきた。
計画では、東京都内の4カ所と、神戸市内に分散していた本社機能を、2019年3月に竣工した地上21階/地下1階建ての東京・渋谷区道玄坂の最新鋭オフィスビル「渋谷ソラスタ」に集約・移転させ、19階と20階の約1000坪を新たな本社とした。
CBREは、移転プロジェクト支援業務で、基本計画段階から参画し、ワークプレース調査や戦略の策定、スケジュール/コスト/品質の管理をはじめ、設計/調達/工事/引っ越しのマネジメント、ファシリティマネジメント、働き方改革およびチェンジマネジメント、移転後の評価などで、プロジェクトを支えてきた。
また、各部署の連携も強化し、業務の効率化を図るためにアクティビティ・ベースド・ワーキング(ABW)型のワークプレース(ABW)※1の導入についてもアドバイスを行い、プロジェクト全体をコントロールした。
※1 アクティビティ・ベースド・ワーキング (Activity Based Working):仕事内容に合わせて、働く場所や机などを選ぶ働き方。オフィス内での就業に限定されるフリーアドレスよりも自由度が高く、自宅やコワーキングスペース、図書館、カフェなど、社員それぞれが仕事がしやすいと思う場所が対象となる
トリドールホールディングス代表取締役社長・粟田貴也氏は、「移転プロジェクトでは、コーポレートブランドの象徴といえる働く場所を魅力的に変革するというビジョンを掲げた。多様な働き方に対応した真のABWを取り入れたオフィスを構築することで、未来の外食業界をけん引していくグローバル企業の拠点として、ふさわしい場所にすることがゴールだった。CBREは、専門チームがブレーンとなり、的確で厳格なコストと品質管理を行ってくれたおかげで、当社がイメージした通りのオフィス空間を構築することができた」とコメント。
CBRE グローバルワークプレースソリューションズプロジェクトマネジメント部 シニアプロジェクトマネジャーの江口亮平氏は、「クライアントが要望する居心地がよく働きやすいオフィスを構築するためには、ハイクオリティーなインテリアスタイルが必要で、デザインや機能性を損なわずにコストだけを下げるため、デザイン提案の内容や見積もり案を何度も見直し、意匠性を維持しつつ、満足いただける空間を構築することができた」と振り返る。
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