三井不動産が新ホテルブランドを創設、チェックイン/アウトに顔認証を採用:プロジェクト(2/3 ページ)
三井不動産グループは、これまでホテル・リゾート事業で、「ザ・セレスティンホテルズ」などのハイクラスや「三井ガーデンホテルズ」といったアッパーミドルクラスのブランドを展開してきた。このたび、新しい滞在価値の提供を目指し、新ホテルブランド「sequence」を創設した。
宮下公園の利用者も使えるカフェを配置
sequenceは第1弾として、「sequence | MIYASHITA PARK」を2020年6月11日に、第2弾として、「sequence | KYOTO GOJO」を同年7月22日に開業する。両ホテルは同年1月28日から宿泊予約の受付を開始している。第3弾として、2020年秋に「sequence | SUIDOBASHI(仮称)」をオープンする。
sequence | MIYASHITA PARKは、S造地上18階建てで、所在地は東京都渋谷区神宮前6丁目20番他。アクセスは、東京メトロ「渋谷」駅B1出口から徒歩3分、同「明治神宮前(原宿)」駅7番出口から徒歩8分、JR「渋谷」駅から徒歩7分で交通の利便性に優れている。企画プロデュース・レストランの運営をウェルカムが担当し、設計・施工を竹中工務店が担った。
sequence ブランドのフラグシップモデルであるこのホテルは、渋谷区1丁目および神宮前6丁目の再開発計画「MIYASHITA PARK」内に整備され、宮下公園や商業施設と一体となる形で建設される。sequence | MIYASHITA PARKのコンセプトは「PARK MIND」で、ユーザーが忙しい時間から解放され、寛容な気持ちなれる心地よい空間を目指す。
総客室数は240室で、6〜17階に設けられており、部屋のタイプは全13タイプ。sequence | MIYASHITA PARK最高クラスの客室「Suite」は、渋谷の街を望める17階に位置し、専有面積が94平方メートルを超える広さで、厳選したインテリアなどを配置している。
4階のロビーラウンジカフェは、宿泊者だけでなく、公園の利用者や近隣住民、オフィスワーカー、観光客も使え、公園や客室に持ち込める料理と飲み物も用意している。カフェに併設されたホテルのレセプションは、顔認証を活用したチェックインに対応。5階にあるレストランと18階のルーフトップバーも宿泊者以外も使用可能で、ルーフトップバーでは、「いまから約100年前の日本が違うタイムラインを辿ったら、こんな世界が生まれたのではないか?」をコンセプトに運営され、イベントスペースとしても提供し、渋谷の新たなナイトスポットを目標にする。
sequence | MIYASHITA PARKをプロデュースしたウェルカム 代表取締役社長の横川正紀氏は、「ホテルのレセプションとカウンターは、人の動線を決めつける装飾にしないように配慮した。チェックインの仕組みが企画が決まる直前まで確定しない中で、4階のレセプションは公園と一体化した空間として、顧客が違和感を持たないスペースを実現した」と述べた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.