「HARUMI FLAG」の新街区「SUN VILLAGE」が3月下旬に発売、敷地面積3万7000m2:プロジェクト(2/2 ページ)
大規模再開発「HARUMI FLAG」の売主10社は2019年11月22日、3つある分譲街区のうち、「SEA VILLAGE」と「PARK VILLAGE」の第1期販売で分譲マンションを600戸売却した。このほど、残る総戸数1487戸の「SUN VILLAGE」が2020年3月下旬に発売されることが決まった。
SEA VILLAGEは全棟が海に面す
SUN VILLAGEは、路面バスの停留所などが設置されるマルチモビリティーステーションやスーパーマーケットなどの商業施設に、HARUMI FLAG内にある分譲街区の中で最も近く、利便性に優れている。レインボーブリッジと都心方面を正面から望める唯一の街区で、共用施設として、ゴルフシミュレーターやビリヤード台が取り付けられたカフェバーラウンジなどを有している。
SUN VILLAGEの第1期販売では、A〜F棟の全7棟における一部住戸が販売対象となる。専有面積61.06〜116.58平方メートルの2LDKから4LDKの部屋をリリースする。最低価格が4900万円台、最高価格が2億2900万円台となる見込みだ。
古谷氏は、SUN VILLAGEの特徴について、「建築家の谷尻誠氏と吉田愛氏が設計したB棟とC棟は、スリットと外構に植栽された木々がマッチするデザインで、上方に向かって徐々に変化する手すりを採用している。都心部から見た時に、この街のテーマである“環境先進都市”を感じられるようになっている」と説明した。
さらに、「建築家の中村拓志氏が設計したD棟は、竹をモチーフにしたルーバーをさまざまな箇所に数ミリ単位の間隔で配置している。通常より長い庇(ひさし)は、室内に広がりを与えるとともに、地上から部屋への視線をカットする効果を生んでいる」と続けた。
一方、分譲マンションだけで構成されているSEA VILLAGEは、板状棟(A、B、C、D、E棟)が地下1階、地上14〜18階建て。駐車場台数は313台。所在地は東京都中央区晴海502番(地名地番)。敷地面積は2万3633.20平方メートル。
総戸数は686戸で、間取りは2LDKと3LDKをラインアップしている。全住戸が85平方メートル以上の専有面積を有しており、全ての棟が海に面しているため、各部屋でオーシャンビューが楽しめる。
第2期の販売では、A〜E棟の一部住戸が売り出される。専有面積85.37〜123.01平方メートルの3LDKと4LDKの部屋を発売する。価格は未定だ。
両街区ともに、2020年1月11日にモデルルームを公開しており、2023年3月下旬に住宅棟(中層棟)の入居開始を予定している。SUN VILLAGEでは、2024年9月下旬にタワー棟の入居をスタートすることを見込んでいる。
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