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AIでマンションの推定成約価格を即時査定「リハウスAI査定」:AI
三井不動産リアルティとエクサウィザーズが、マンションの推定成約価格をAIで即時査定する新システム「リハウスAI査定」を共同開発。全国18都道府県のマンションオーナーを対象に、2019年12月よりWebサイト上でのサービス提供を開始している。
三井不動産リアルティとエクサウィザーズは、所有マンションの推定成約価格をAIで即時査定するサービス「リハウスAI査定」を共同開発し、2019年12月からWebサイト「三井のリハウス」上での提供を開始した。
新サービスは2016年11月から三井不動産リアルティが提供している推定成約価格サービスのアルゴリズムを刷新したものである。サービス開始時点で、三井のリハウスの展開エリアである18都道府県のマンション約3万棟で利用可能だ。
リハウスAI査定は、所有マンション名および部屋番号をサイト上で入力するだけで、推定成約価格を専用ページ上で確認できるサービス。該当物件の購入を検討している周辺ユーザーの人数も表示できる。
システム上ではAIが稼働し、三井不動産リアルティが過去取り扱った膨大な成約事例を機械学習する。立地やグレード、階数、向きなどをふまえて、該当物件の推定成約価格を即時算出して画面上に表示する。査定精度は高く、首都圏1都4圏におけるMER(※)は4.89%、その他エリアでも5.34%と誤差の少ない精度を達成している(ただし2019年11月1日時点)。
※MER:Median Error Rate(誤差率中央値)の略。AIが算出した推定結果の正確さを表す数値で、値が小さいほど精度が高い。
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