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札幌駅開発計画が一部変更、ホームの位置など移動し利便性を向上:再開発
JR北海道は、2030年度に開業する北海道新幹線「札幌」駅の利便性を高めるため、当初の計画を一部変更する。
北海道旅客鉄道(JR北海道)は2020年1月16日、2018年3月29日に開催された「北海道新幹線札幌駅ホーム位置にかかわる調整会議」で決定した設計計画を一部変更することを発表した。
新幹線専用ホームを3階に
変更箇所は、新幹線専用改札や新幹線平面設計とホーム、在来線乗り換え跨線橋(こせんきょう)の位置の3点。新幹線専用改札の位置は、駅の利用者が認識しやすいように、1階から3階に変更し、在来線と新幹線乗り換えの改札と同じフロアに集約する。さらに、札幌市が推し進める「札幌駅交流拠点北5西1・西2地区再開発基本構想」に基づき、2023年度に着工される複合ビルとの接合を予定している。これにより、バスや地下鉄、タクシーとの交通結節機能を確保するとともに、交通広場の利便性も高めるという。
新幹線は、創成東地区に北海道新幹線の東改札を設置することを容易にするため、平面線形を見直し、一方、新幹線下りホームは、場所を南側に約1.5メートル、東側に約25メートル移動する。これらの見直しに伴い、上下ホームの幅員も変えていくという。
乗り換え跨線橋の位置は、乗り換え跨線橋と在来ホーム接続部の通路幅を広げられる構造とするために、当初の計画から約50メートル西側(在来線のホーム中心側)に移し、東西連絡通路を約50メートル延長することになる。
なお、詳細な設計は今後詰めていき、現時点で工期と工事費用については当初の計画から変わらないことを見込んでいる。
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