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総延べ床面積2万7000m2の住友不動産秋葉原ファーストビルが竣工:プロジェクト(2/3 ページ)
住友不動産は2019年12月6日、複合施設「住友不動産秋葉原ファーストビル」の竣工式を実施した。このビルが完工したことで秋葉原・お茶の水エリアの開発がさらに前進した。
災害時の滞留スペースを確保
さらに、停電対策機器や地震時にエレベーターを自動仮復旧するシステム、制震・免振装置など、BCPを考慮した最新ソリューションも搭載している。
停電対策では、複数の配電線網を完備している他、非常用発電機やその増設スペースを実装している。各機は、法定点検時にも専用部と共用部へ電源供給ができるため、エレベーターが各バンクで一部の運転を続けられる上、ICカード端末やトイレなどにも給電するので、事業継続がしやすい。
エレベーターを自動仮復旧するシステムは、地震によりエレベーターが停止した時に、自動的に診断し、それぞれのEV機械室に置かれた感知器が取得した値が60ガル未満の揺れであれば、自動で回復させる。
中間階に取り付けられた免振装置は地震の揺れを吸収し、屋上に配置された制震装置は風による揺れを低減している。これらにより、上層階に直接地震の影響が及ばないようにすることで、安全性を高めるとともに、家具などが転倒するリスクを抑えている。
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