200社以上の建材や住宅設備を網羅した無料のWebショールーム:第1回 工務店支援 EXPO(2/2 ページ)
福井コンピュータアーキテクトは、工務店の営業担当者や戸建て住宅の施主向けに、建材・住宅機器・インテリア製品が一堂にそろい、3Dで体験できる複合型Webショールームを開設した。
性能情報を取り込み、外皮性能や省エネの計算に
ARCHITREND ZERO上では、3Dカタログ.comサイト上でシミュレーションした建材・設備データをCADに配置し、各種図面やプレゼン資料、積算などに活用できる。また、ARCHITREND ZERO Ver.4以降で追加された「外皮性能計算プログラム」を利用しているユーザー向けに、3Dカタログ.com上にある建材・設備の「性能情報」をARCHITREND ZEROに取り込み、外皮性能や1次エネルギー消費量の計算を行う。
さらにプランBでは、ARCHITREND ZEROで作成したプランを3Dカタログ.comにアップロードし、施主へのダイレクト提案が実現する。同時に施主側にとっては、CADソフトを持っていなくてもWeb上で気軽にプランを確かめて、自分好みの内装コーディネートをすることもできる。
A/Bプランに月額1500円のオプションを追加すると、自動車や植栽などがセットになったファインのCAD用添景データも使えるようになる。
ARCHITREND ZEROの新バージョンで追加された機能
一方でARCHITREND ZEROは、2019年にバージョン6をリリース。新機能では、耐震と省エネの“見える化機能”を強化。とくに国が進めるゼロエネルギー住宅「ZEH」に対応するため、仕様検討がスムーズに行えるように機能を拡充した。
日本建材・住宅設備産業協会が発行した「ZEHのつくり方」に掲載されている地域別のZEH基準適合仕様例を選択すると、自動でセットされ、外皮性能計算結果と合わせてシミュレーションされる。
部位ごとの断熱仕様についても、自社仕様をはじめ、ZEH、ZEH+、BELSなどのパターン別に1セットにして登録。仕様パターンを選択すれば、瞬時にUA値やη値が算出される。
また、京都大学 生存圏研究所の中川貴文准教授が開発した「wallstat」とも連携。wallstatは、過去に発生した大地震の地震波を建物データに与えることで、地震発生時の損傷状況や倒壊過程をシミュレートする。
ARCHITREND ZEROでは、平面図からダイレクトに「wallstat」に連携して、耐震性能を3次元モデルで視覚的に確認できます。耐震に関する専門知識を持たない施主にも、分かりやすく説明するのに役立つ。平面図をベースにして、3Dで検討できるため、早い段階で梁(はり)や柱の修正が行え、手戻りの解消にもつながる。
施主へのプレゼン機能では、住宅購入者のメインターゲットとなる世代を見込み、住宅の完成イメージを建築主のスマートフォンやタブレットに対応。3DモデルをワンタッチでWebに自動アップロードし、発行URLをめる以外にも、LINEやTwitterなどのSNSで施主のスマートデバイスに送れば、CADソフトウェアが無くても、内観・外観イメージを3Dビューやスマホの簡易VRで確認することができるようになる。
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