通路幅1.2メートルで清掃可能、ロボット床面洗浄機「EG-3RX SP2」:Japan Home & Building Show 2019
アマノは、ロボットを用いたより狭い通路での清掃や壁際での運用をしたいという顧客のニーズを反映し、ロボット床面洗浄機「EGrobo EG-3RX SP2」を開発した。
アマノは、「Japan Home & Building Show 2019」(会期:11月13〜15日、東京ビッグサイト)」で、ロボット床面洗浄機「EGrobo EG-3RX SP2」を訴求。会場ではデモンストレーションも実施し性能をPRした。
壁際25センチまで接近可能
EG-3RX SP2は2019年8月23日にリリースされた製品で、従来機種「EGrobo EG-3RX」の新タイプ。両機の違いは通過可能通路幅で、EG-3RXは通路幅が最低でも1.8メートル必要だったが、EG-3RX SP2は1.2メートルあれば床面清掃を進められる。
1.2メートル幅の通路を通れるようになったことで、EG-3RXでは難しかったエリアの清掃が容易になった。この機能を実現するためにセンサーの性能などを向上させたため、壁から本体までの距離に関して、EG-3RXは40センチ離れる必要があったが、EG-3RX SP2は25センチまで近づける。
また、EG-3RX SP2は、EG-3RXでは困難だった障がい物付近の清掃にも対応している。
EG-3RX SP2は、EG-3RXと同様に、ティーチング方式を採用しており、手動で特定のルートを走行させれば、2回目以降は、自動でそのルートを走行し作業内容を反復する。さらに、走行ルートだけをインプットする経路学習モードを有し、清掃に利用する水量や走行速度は環境に合わせて調整できる。
安全性を高めるため、対象物との距離を測る超音波センサーや障害物との接触を検知するバンパーセンサー、段差落ちを防止する段差センサー、小さな物の巻き込みを防ぐガードバンパー、トラブルが起きた際に原因を調べられるCCDカメラなどを備えている。
稼働状況をメールでユーザーに伝達する機能や自動運転を開始する時刻を決められるタイマー機能も搭載している。
なお、EG-3RX SP2の自動運転時の清掃能力は、1時間あたり1950平方メートル(理想値)だという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 商業施設をロボットで清掃、三井不動産が実践導入
三井不動産は2018年3月からショッピングセンターに清掃ロボットの導入を開始した。施設管理業務の省人化や効率化に生かすという。 - 建設現場に「お掃除ロボット」、ヒト並みの作業効率で省人化に
大成建設は建設現場において自動で清掃作業を行うことができる自律型清掃ロボット開発したと発表した。既に現場への導入を開始しており、清掃作業の省人化が可能になるという。 - 三菱地所がソフトバンクのAI清掃ロボット「Whiz」を100台導入、ビルメン業務の“働き方改革”に
三菱地所は、ソフトバンクロボティクスが開発したBrainOS搭載のバキューム清掃ロボット「Whiz(ウィズ)」を2019年4月より国内で初めて導入する。先立つこと1月17〜23日には実証実験を行い、省人化の効果や導入に向けた最適な利用箇所を検証する。AI清掃ロボットが実用化となれば、ビルメンテナンス業界が直面している人手不足の解決に期待がかかる。 - 清掃だけじゃない、ヘッドを代えてビルの外壁診断や塗装も見込む「多目的壁面作業ロボ」
三菱地所は2019年3月4日、日本ビソーと共同で、多関節アームを装備した「多目的壁面作業ロボット」の実証実験を東京都千代田区の「新丸の内ビルディング」で行った。