建設現場に「お掃除ロボット」、ヒト並みの作業効率で省人化に:情報化施工
大成建設は建設現場において自動で清掃作業を行うことができる自律型清掃ロボット開発したと発表した。既に現場への導入を開始しており、清掃作業の省人化が可能になるという。
大成建設は2016年12月、建設現場において自動で清掃を行う自律型清掃ロボット「T-iROBO Cleaner」を開発したと発表した。既に現場への導入を開始しており、清掃作業の省人化が可能になるという。
一般的な建築現場では、床面に落ちている釘やビスなどの散乱物や、施工に伴う粉じんの処理など、清掃場所が広範囲にわたる。今までの場合、吸引力の大きな業務用掃除機を用いて、作業員が清掃作業を行うのが一般的だ。作業環境を確保するため各種工事前後にこうした清掃作業は欠かせない。一方で、作業員の負荷は大きく、さらに清掃状況のばらつきが生まれるといった課題があった。
こうした背景から大成建設はT-iROBO Cleanerを開発。夜間や施工を行っていないエリアなどに適用することで清掃作業の省人化を図る狙いだ。
T-iROBO Cleanerは、建築現場で実績のある既存の吸引型清掃機に自動走行機能を追加し、大型リチウムバッテリーを搭載したもの。ロボット総は重量約80kg(キログラム)で、9時間以上の連続稼働が行える。空間的な周囲の状況を判断するセンサー(レーザーレンジファインダー)を搭載しており、コーンバーなどで区画された作業エリアでの段差の有無、床面の散乱物、粉じんの量などの状況を自ら判断して、適切な位置に移動しながら、清掃を行うという。
さらに、壁や障害物に沿って進むパターンと、ランダムに方向転換し直進するパターンの組合せから、最適な作業パターンを選定し、作業効率を高める仕組みになっている。同社が建築現場で作業効率を実証した結果、人がほうきを利用して隅々まで清掃する場合の作業効率、約0.4分/m2(平方メートル)に相当したという。ロボットによる清掃作業の開始と終了のみを作業員が指示する仕組みで、作業エリアが大きいほど、作業時間が長いほど導入するメリットが大きくなるとしている。
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