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清掃員不足を解消する自律走行式床洗浄機「T7AMR」、PCでのルート設定は不要:Japan Home & Building Show 2019(2/2 ページ)
イオンディライトは、商業施設などの清掃員不足を解消するために、米・テナントカンパニーと自律走行式床洗浄機「T7AMR」を共同開発した。
1回の充電で最大7000平方メートルを清掃可能
電解水洗浄技術「ec-H20ナノクリーン」を採用していることもT7AMRの特徴だ。ec-H20ナノクリーンは、T7AMRの本体に内蔵されたモジュールの中で、ナノバブルを含んだ電解水を生成し、その電解水を洗浄液として活用するテクノロジー。高い洗浄力により、洗剤の使用を削減し、少ない吐水量で汚れを落とせる。
床面の清掃で発生する汚水の回収には、テナントカンパニーが世界で最初に開発したというアーチ状のパラボラ型スクイージーを採用している。また、T7AMRが有す水と空気の流れを分析する機能で、スムーズな汚水回収を進められる。
T7AMRは1回の充電で、約3時間駆動し、給排水無しで6000〜7000平方メートルの広範囲をカバーする。
イオンディライトの担当者は、「近年、夜間清掃員の雇用を確保しにくいため、T7AMRでこういった状況を打破していきたい。既に、イオングループが管理する一部施設で使用されており、人手不足の解消に役立っている」と語った。
T7AMRのデモンストレーション
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