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清掃員不足を解消する自律走行式床洗浄機「T7AMR」、PCでのルート設定は不要Japan Home & Building Show 2019(1/2 ページ)

イオンディライトは、商業施設などの清掃員不足を解消するために、米・テナントカンパニーと自律走行式床洗浄機「T7AMR」を共同開発した。

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 イオンディライトは、「Japan Home & Building Show 2019」(会期:11月13〜15日、東京ビッグサイト)」で、米・テナントカンパニーと共同開発した自律走行式床洗浄機「T7AMR」を出展した。会場では、T7AMRの自動走行を披露し来場者の視線を集めた。

面倒なPCを用いた清掃ルートの設定は不要

 T7AMRは、空港などの国内10施設で試験運用された後、2018年下旬に発売された製品。搭載されたAIにより自動での走行と清掃を実現し、ルート記憶にはティーチング方式を採用している。


T7AMR

 ティーチング方式は、スタート地点にロケーションコードを配置し、通常の搭乗式スクラバーのように手動運転で指定した経路を走行することで、清掃ルートをインプットさせられる。2回目以降は、記憶したルートをベースに、自律で清掃する。最大60ルートを保存し、これまでのように事前に現場の図面をPCに取り込み、ルートを入力する必要がないため、導入が容易な上、その場で再設定することも可能だ。


起点と終着点の目印となるロケーションコード

T7AMRのハンドル部分

 T7AMRの自律走行は、実装された3Dカメラや自動運転用センサーのLiDAR(Light Detection and Ranging)などの機器で、安全性を高めている。3Dカメラが周辺の環境を認識し、LiDARが障害物や人を感知することで、衝突事故を防ぐ仕組みだ。

 3DカメラやLiDARが収集した全ての情報は、4G接続でクラウドに蓄積され、積み上げたデータはディープラーニングで解析される。最終的に、T7AMRの動作の効率化に生かされる。

 さらに、クラウドに溜め込まれたデータは1週間ごとに清掃情報レポートとしてアウトプットされ、使用時間や毎日の清掃面積を数値化する。同時に、日々の清掃済み箇所が分かりやすいマップ形式のデータで出力される。


マッピングデータの出力も可能

 自律走行中に、緊急停止や異状を感知した場合は、状況を伝える写真やメッセージをスマートフォンなどの登録してある端末に送信する。

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