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五洋建設「土壌再利用センター」に導入された管理システム、ETC車載器だけでダンプを識別現場管理(3/3 ページ)

五洋建設の汚染土壌を中間処理する市川土壌再利用センターでは、トラックと作業員の入退場を管理する2つの入退場管理システムを運用している。

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設置したカメラの前を通るだけで入退場を管理

 もう一つセンターで適用されている建設技術が、ワム・システム・デザインの作業員を対象にした入退場管理システム「Color Gate System」。


「Color Gate System」のデモ。固定したタブレットにカラーバーコードを読み取らせることで、作業員の入退場などの状況が表示される

 Color Gate Systemは、現場に設置したタブレット端末などのカメラに、カラーバーコードをかざすことで、画像認識技術によって現場への入退場を記録する仕組み。エビデンスを残さなければならない管理体制を構築するのに有効で、カメラと連携させることで、大手の現場で必須となっている社会保険の加入確認や給水/休憩をチェックする熱中症対策にも応用されている。


「Color Gate System」の概要

 作業員を区別するカラーバーコードは、赤、青、黄などの色の配列によって情報を表示する技術。ワム・システム・デザインのシステムでは、カラーバーコードのうち、シフトが商標登録している「カメレオンコード」を利用している。CMYKのカラーで、例えば3行×4色だけで、7万6255億パターンを生成し、ICタグやバーコードに替わる認証技術として期待されている。


「カメレオンコード」と他の認識技術の比較

 コード自体には、鍵(数字)としての情報しかなく、コードを読み取ることで鍵が開き、あらかじめ情報を入力してあるデータベースにアクセスすることが可能となる。コードは、カードタイプの他に、ヘルメットに貼るシールタイプやスマートフォンの画面に映し出しても読み取れ、他の認識技術に比べても安価で済む。

 これまでの実績では、入坑者を常時把握することが求められる山岳トンネル工事をはじめ、作業船への乗船者を確認する防波堤の復旧工事、繁忙期には1000人以上が出入りするプラント工事などで有効活用されたという。


「Color Gate System」の熱中症対策での導入事例。ヘルメットに貼ることで、両手がふさがれることが無い
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