月額300円で帰宅状況や住人の現状を“見える化”、無線LAN活用のセンシング技術:CEATEC 2019
コンピュータの周辺機器を開発・販売する米・Belkin傘下のLINKSYSは、メッシュWi-Fiルーター「Velop」に、住人見守り機能「Linksys Aware」を搭載させた。電波反射の微細な変化をAIで解析する“WirelessAI技術”を応用したLinksys Awareを月額300円の利用料でリリースし、拡販を図る。
LINKSYSは、「CEATEC 2019」(会期:2019年10月15〜18日、幕張メッセ)で、メッシュWi-Fiルーター「Velop」のトライバンドタイプに10月下旬から追加される新機能「Linksys Aware」を国内初公開した。
モーション検知感度は細かく設定可能
Linksys Awareは、LINKSYSとセンシングデバイスなどを展開するOrigin Wirelessが共同開発したモーションセンシング機能。屋内の人やモノの動きをグラフ化し、専用のクラウドサーバを介して、そのデータをスマートフォンで確かめられるため、外出時の自宅の防犯や子どもの帰宅確認、高齢者やペットの見守りに活用できる。
室内に設置したVelop(トライバンドタイプ)で無線LANネットワーク内における電波の変化を認識し、そのデータを専用のクラウドサーバで解析することで、屋内の人やモノの行動をグラフ化する仕組み。最大過去60日間までの住人の行動履歴が残せる。
Origin WirelessのWi-Fi通信のみで空間の状況を把握するテクノロジー「WirelessAI技術」を応用することで、この仕組みを実現しているという。
また、住居の人やペットの動作に応じて、モーション検知感度を1から12まで細かく設定することも可能だ。曜日や時間ごとに仕様を調整できる上、外出や帰宅時間などのライフスタイルに合わせた運用も行える。
月額の使用料は300円で、構成機材はVelop(トライバンドタイプ)と専用アプリのみ。電源がある環境なら設置場所を選ばないという。
LINKSYSの担当者は、「Linksys Awareは、これまでの監視カメラなどと異なり、プライベート空間を映像に収録しないため、よりリラックス度が高いセキュリティ体制を構築する。今後は、呼吸を感知するレベルまでセンシング能力を高め、介護施設などで、高齢者の見守りに役立てていきたい」と説明した。
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