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構造物点検システム「Auto CIMA」、橋梁のひび割れ点検で本格的に運用開始ハイウェイテクノフェア2019(2/2 ページ)

NEXCO西日本グループは、2011年に橋梁(きょうりょう)などの構造物のひび割れなどを確認できるシステム「Auto CIMAを開発した。2015年から試験的な運用を開始し、2018年に国土交通省から橋梁での点検における使用の認可を得て、2019年からは本格的な展開に踏み切る。

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歩行や台車での撮影に対応

 会場では、小型ビデオカメラ構造物点検システム「Walk CIMA(Walk shoot Crack Inspection Management Assist system)」も訴求した。


Walk CIMA

 Walk CIMAは、歩行、台車、ボートで移動しながら、小型(6K)ビデオカメラでコンクリート平面を2.5ミリ幅で撮影し、Auto CIMAと同等の画素数の動画でひび割れを取得するシステム。


Walk CIMAは船上撮影にも対応

 路下を歩行撮影できるコンクリート中空床版橋下面・側面やコンクリート箱桁下面・側面向けの製品。コンクリート箱桁やコンクリートボックスカルバートの内面では、移動する足元が平滑であり、台車で撮ることに対応しているが、暗所のため、照明設備を必要とする。


Walk CIMAは台車での使用も可能性だが、暗所での撮影は照明が必須

 Auto CIMAと同じく、アオリ補正機能を備えており、ビデオカメラを30度傾けて被写体を撮っても、後で平面の写真に加工可能。対象物との距離は20メートルまでなら、視認に問題がない画素数を保てる設計となっているが、歩行による揺れなどを踏まえて、10メートル以下での利用が推奨されている。


Walk CIMAの撮影画面

 システムの一部となる小型ビデオカメラは、動画を毎秒12枚の連続静止画像として記録する。同一の向きで連続収録した1列の写真は、自動合成に応じている。一方、複数の列で撮影した映像は、横方向の貼り合わせは手作業を要するが、1つのデータとして組み合わせられる。クラックの抽出には、Auto CIMAと同様に、Crack Viewer2を用いる。

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