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技研商事インターナショナル、クラウド型GISに主要動線分析機能:GIS
技研商事インターナショナルは、KDDIと開発したクラウド型GIS「KDDI Location Analyzer」に、道路の歩行者量や自動車通行台数を把握する「主要動線分析機能」を追加した。
GIS(地図情報システム)の開発・販売・運用支援を行う技研商事インターナショナルは2019年9月4日、KDDIと協業で開発したGPS位置情報データを搭載したGIS「KDDI Location Analyzer」の新機能「主要動線分析機能」を発表、同年9月5日に正式リリースした。
KDDI Location Analyzerは、GPS位置情報ビッグデータおよび属性(性別や年齢層など)情報を搭載したクラウド型GIS(地図情報システム)。店舗や施設、特定エリアの来訪者数や時間帯・平休日別傾向、来訪者属性などの分析が可能だ。店舗や施設、特定エリアの来訪者数や時間帯・平休日別傾向、来訪者属性などを分析することが可能で、多店舗展開のチェーン企業や消費財メーカー、商業開発のデベロッパーの商圏分析ツールとして活用されている。
今回追加される新機能「主要動線分析機能」は、店舗や施設周辺の人の流れ(移動動線)の通行量と方向を、性別や年代に絞り込んで可視化でき、設定したエリア内で指定した属性の人がどのような回遊をしているのか、回遊が時間帯別にどう変化しているかが分かるという。これまでは、最新の動態を測るには属人的な交通量調査を行うしかなかったが、同機能を用いることで直近2週間前までの道路単位の通行量データを全国で分析できるという。
リリース後は2019年4〜6月の3カ月分のデータの利用が可能で、順次拡張予定とのことだ。
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