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ウェアラブルカメラシステム「MET-EYE」、シンプルな構造で容易に使用が可能現場管理(2/2 ページ)

エコモットは、人手不足や高齢化などを背景に生産性向上が急がれている建設現場の作業効率を促進するウェアラブルカメラシステムや安全性を高めるオブジェクト認識システムの開発を進めている。

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シンプルな構造で容易に使用が可能なウェアラブルカメラ

 第2部は、エコモット 営業本部コンストラクションソリューション部 部長の澤田 幸寛氏が登壇し、開発中のウェアラブルカメラシステム「MET-EYE」を紹介した。


エコモット 営業本部コンストラクションソリューション部 部長の澤田 幸寛氏

 建設現場では人手不足が加速し、作業熟練者は、各現場へ足を運び業務内容のチェックや指示をする必要があり、負担が大きくなっている。こういった課題を解決するのがMET-EYE。

 MET-EYEは、クラウドサーバを介して、遠隔地から作業者が装着しているカメラの映像を確認し、指示することができることに加え、同時に複数台の映像を確かめられ、クラウド上で録画した過去の動画を閲覧することも可能だ。

 澤田氏は、「開発するにあたって、どのような方でも容易に使えるように、シンプルな設計をコンセプトとした。構成機材は、通信デバイス、モバイルバッテリー、ウェアラブルカメラのみで、テザリング用のモバイルルーターの携帯は不要。カメラは、モバイルバッテリーを接続した通信デバイスにつなげるだけで起動する。ヘルメットのつば部分に取り付ける仕様で、視界を遮らない。Webブラウザで、クラウドベースのユーザーインタフェース(UI)を使用し、撮影した動画を見られるので、場所を選ばずに業務の支援が行える。2019年内をめどに、双方向通信の仕組みを作り上げていく」とコメントした。


MET-EYEのクラウドユーザーインタフェース

 通信デバイスは、LTE通信を採用しており、外形寸法が81(幅)×141(奥行き)×40(高さ)ミリ、消費電力最大15ワット、使用温度範囲マイナス10〜70℃、SDカードとmicroSDHCカードに対応している。


MET-EYEを構成する通信デバイスとモバイルバッテリー(左)、ウェラブルカメラ(右)

 カメラは、インタフェースにUSB2.0 UVC(USB Video Class1.0対応)を備え、外形寸法が91(幅)×61(奥行き)×46(高さ)ミリ、重量が約50グラム(コード、コネクター含まず)、画像サイズはHD:1280×720、VGA相当:640×360ピクセル。搭載された映像デバイスは、サイズが1/2.7インチ、カラーCMOS方式、100万画素。レンズは、F値が2.4、画角が水平110度、垂直70度。

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