横浜市の「旧南部市場」が食のライブマーケットに、2.7万m2の複合商業施設が9月開業:プロジェクト
大和ハウスグループの大和リースは、神奈川県横浜市金沢区の金沢シーサイドライン「南部市場駅」前に、複合商業施設「ブランチ横浜南部市場」を2019年9月20日に開業させる。
神奈川県横浜市金沢区の金沢シーサイドライン「南部市場駅」前に、複合商業施設「ブランチ横浜南部市場」が2019年9月20日にオープンする。大和リースが2019年8月5日、明らかにした。
横浜南部市場に新たなランドマークが誕生
プロジェクトは、横浜市が2015年3月31日に廃止した中央卸売市場の南部市場を補完する加工・配送、流通の場として活用する「物流エリア」(約12.2万平方メートル)と、公募事業者の提案・整備により活用する「賑(にぎ)わいエリア」(約4.7万平方メートル)に分割してこれまで事業が進められてきた。
南部市場は1973年の開場以来、40年以上も地元に生鮮食料品を供給してきており、この特性を生かし、横浜市は民間事業者の創意工夫による集客施設の建設・運営の事業提案を公募型プロポーザル方式で募集した。その結果、2017年3月30日に大和ハウスグループの大和リースが事業者として選定され、市と20年間の定期借地契約を結び、整備・運営を行うことに至った。
新たな複合施設は、「食のライブマーケット 〜地域と人が食でつながる交流拠点〜」をコンセプトに、「発見:いつも新鮮な発見がある店舗群」「体験:五感で食を体験できるコンテンツ」「発信:地域の食と食文化の発信」の3つのテーマを掲げ、地域や観光客などさまざまな人々に開かれた「食」による賑わい創出を目指す。
名称のブランチ(BRANCH)は、大和リースが全国に展開する複合商業施設ブランドで、これまでに7店舗を運営。「つどう、つながる、ひろがる」のキーワードで、大きく広がる木の枝をイメージし、地域のコミュニティーを育む場所として、体験型施設や交流スペースを備えるこれまでにない業態の複合商業施設という位置付けだ。
ブランチ横浜南部市場内にも、芝生敷きの海辺広場といった緑豊かな空間や調理設備を整えた交流スペースを整備する。交流スペースでは、国内外の多世代の来訪者に対して、南部市場の食材を積極的に使用し、物流エリアや関連棟の事業者から講師を招き、食文化の発信や食を介したコミュニティーの醸成を図る。
施設の概要は、S造2階建て、延べ床面積は2万744.14平方メートル、敷地面積は3万4719.81平方メートル。
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