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戸建住宅の電気/ガス/水道の共同自動検針を実用導入:導入事例
積水ハウスは、電力スマートメーターの通信技術を活用した戸建住宅の電気/ガス/水道の共同自動検針を2019年10月に実用導入する。
積水ハウスは2019年7月2日、愛知県豊橋市の大規模複合開発「ミラまち」で積水ハウスが分譲する「コモンステージミラまち」において、電力スマートメーターの通信技術を活用した戸建住宅の電気/ガス/水道の共同自動検針の実用導入を2019年10月から予定していると発表した。同社によれば、全国初の取り組みであるという。
中部電力が提供する自動検針のサービスを利用することで、豊橋市の水道検針業務を受託している第一環境および都市ガスを供給している中部ガスは検針員の現地での検針が不要となり、自動で検針値を収集し料金を請求する。
共同自動検針導入により、データ収集頻度は水道が2カ月に1回から1日1回、ガスが1カ月に1回から1日1回となる。電力のデータ収集は30分に1回で、導入による変更はない。
ミラまちはコンパクトシティを目指し、総開発面積約27万キロメートルの開発エリアに約400区画の戸建住宅、商業施設、業務施設を設けるまちづくりプロジェクト。今後は、共同検針の導入に向けて、各者が詳細設計や住宅の完工に伴う現地工事などを進めるとしている。
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