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ドローンやロボットを使った“積水ハウス”の住宅点検サービス、54%の省力化で人手不足・高齢化を解消30年無償保証に合わせて全国で順次展開(1/4 ページ)

積水ハウスは、ロボットやドローンを活用した戸建て住宅の点検システム「スマートインスペクション」を、2019年8月1日から全国29事業所のカスタマーセンターで順次スタートさせる。複数の先進機器を組み合わせ、遠隔で診断する点検システムは住宅業界で初だという。

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 積水ハウスは、戸建て住宅の定期点検時に、ドローンと床下点検ロボット、小屋裏点検ロボットカメラで撮影した画像を、クラウド経由でサポートデスクにいる専門スタッフが不具合判定を行う点検システム「スマートインスペクション」を構築した。

10年ごとの定期点検でスマートインスペクションを無償提供


積水ハウス CS推進部長・小井孝員氏

 サービス提供に先立ち、2019年7月18日には、茨城県古河市の「関東 住まいの夢工場」で説明会と実演デモが行われた。スマートインスペクションの解説では、積水ハウス 執行役員 CS推進部長・小井孝員氏とCS推進部 部長・伊藤克也氏が新点検システムの概要と目的を紹介した。

 スマートインスペクションは、積水ハウスが2018年4月1日から無償で提供を始めた新築戸建ての構造躯体や防水を対象にした「初期30年保証」に基づくもので、30年の保証のために必要となる10/20/30年の10年ごとに、10項目を点検するときに導入する。

 小井氏は、「全国各地に29あるカスタマーズセンターで、アフターサービスに従事している1450人で利用していく。現状では、10年物件は約1万8000棟/年、20年は約1万1000棟/年あり、30年はまだ経過しているものが無いため、当面は計2万9000棟が対象になる」。


積水ハウスの「初期30年保証」

 点検には、「ドローン」と「床下点検のロボット」「小屋裏点検ロボットカメラ」の3つの新しいツールを採用し、全社員に支給されているiPadまたはiPhoneで操縦する。ドローンは、これまで使っていた高さ11.2メートルもの竿状高所カメラの代替として、屋根の状態を上空から撮影してチェックする。今までは地上に設置した高所カメラを屋根面ごとに動かさなくてはならず、不安定なため補助者も必要で、高さや角度にも限界があった。


ドローンで外壁を点検

従来の屋根点検方法

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