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技研製作所、ため池の耐震化工事にインプラント堤防を採用:耐震
技研製作所は、高知県室戸市のため池「黒茂谷池」において、技研施工の施工により、耐震化を目的としたインプラント堤防(鋼矢板二重締切)の補強工事を行ったと発表した。
技研製作所は2019年6月12日、グループ企業である技研施工が高知県室戸市のため池「黒茂谷池」において、耐震化を目的としたインプラント堤防(鋼矢板二重締切)の圧入工事を行ったと発表した。インプラント堤防の完成は同年6月下旬を予定している。
2019年3〜4月にかけて、硬質地盤圧入機「サイレントパイラ―F201」を用いて既存の堤体内に鋼矢板を連続して2列圧入した。圧入鋼材には、長さ5.5〜14.0メートルのIII型鋼矢板53枚、長さ5.0〜14.0メートルのIV型鋼矢板62枚の合計115枚の広幅型鋼矢板を使用した。
全国にあるため池の多くは江戸時代かそれ以前に築造したもので、老朽化による災害リスクが高まっている。技研製作所はこれまでもインプラント堤防を推進しており、本工事は高知県のため池における3例目となる。今回の実績を基に全国の自治体などへの提案を強化し、インプラント堤防の採用拡大を図るとしている。
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