高いグラフィック能力の新型ワークステーションと超軽量高解像度のHMD、日本HP:VR(2/2 ページ)
日本HPはバックパックタイプのワークステーション「HP VR Backpack G2」とヘッドマウントディスプレイ「HP Reverb Virtual Reality Headset」をリリースした。両機の携帯性と高いグラフィック能力を組み合わせ、没入感を向上させた新たなVR体験を提供する。
両眼で4K×2Kの高解像度
HP Reverb Virtual Reality Headsetは、両眼で4K×2KのLCDパネルを組み合わせ、HP Windows Mixed Reality HMDの2倍となる高解像度を具現化したというHMD。
これまでの課題だった重すぎる本体重量の不快感を、500グラムに軽量化するとで解決。柔らかいストラップで装着しやすい上に、光学スイートスポットを増やすことで、視覚的な快適性も向上している。
また、空間オーディオ付きデュアルヘッドフォンと、デュアルスマートアシスタント対応マイクを搭載した没入型オーディオを装備し、現実感のある音響を実現した。
操作は、Bluetoothによるペアリング済みモーションコントローラーで、簡単に行える。この他、衛生管理のために取り外し可能なフェースクッションを備えている。
大橋部長は、HP Reverb Virtual Reality Headsetの仕様について「最大の特長は、両眼で4K×2Kの高解像度を実現していること。また、没入型オーディオは、現実に則した音響を具現化している。音の発生源の方向に即して、ヘッドフォンから音声が流れるため、より仮想現実に集中できる」と話す。
建築業における両製品の活用用途について、大橋部長は「HP VR Backpack G2は、バッテリー駆動で、電源のない場所でもVR体験が実現する。HP Reverb Virtual Reality Headsetは、インサイドアウト方式を採用しているため、外部センサーを用いない運用が可能だ。こういった両製品の利点を生かして、施工中の建物内でもVR体験が行えるようになり、建築途中の建造物で、今後の内装イメージを体験させるなど新たなサービスの展開も想定される」と述べた。
価格は、HP VR Backpack G2が36万円、HP Reverb Virtual Reality Headsetが6万3500円(いずれも税別)となる。発売日はいずれも2019年7月中旬を予定している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 東急建設が進めるVR技術を駆使した安全衛生教育と建設業の魅力発信。企画・開発に携わった伊藤誠氏に聞く
東急建設は、VR体験型の安全衛生教育システム「Tc-VOW(ティーシーバウ)」を開発し、建設業における3大労働災害を想定したコンテンツ制作を進めている。現在、サービスを行っている「墜落・転落災害」のVRコンテンツは、同社の協力会社も含め、これまでに作業員延べ150人以上が体験した。Tc-VOWとはどういうものか、建設業にVRを取り入れた意図、次の展開に位置付けるVR/AR技術を活用した建設業の魅力発信など、企画・開発に携わった東急建設 伊藤誠氏に聞いた。 - 東急建設が安全教育にVRを活用する理由
ウェブサイトに掲載した特集記事を、印刷しても読みやすいPDF形式の「電子ブックレット」に編集しました。会員の皆さまに無料でダウンロードしていただけます。今回紹介するのは「東急建設が安全教育にVRを活用する理由」です。 - VRで建設現場の災害を体験、東急建設とバンダイナムコが教育システムを開発
東急建設はバンダイナムコスタジオの技術支援を受け、VR技術を活用した体験型安全衛生教育システムを開発した。VR空間内でさまざまな事故の発生過程を疑似体験できるシステムで、災害事故の発生防止につながる行動などの学習に役立てる。