高いグラフィック能力の新型ワークステーションと超軽量高解像度のHMD、日本HP:VR(1/2 ページ)
日本HPはバックパックタイプのワークステーション「HP VR Backpack G2」とヘッドマウントディスプレイ「HP Reverb Virtual Reality Headset」をリリースした。両機の携帯性と高いグラフィック能力を組み合わせ、没入感を向上させた新たなVR体験を提供する。
近年、建設業界では、建造物内部や街並みの疑似体験、現場作業のトレーニングで、VR活用が増加している。VRメーカーは、ユーザーの満足度を高めるため、仮想現実世界への没入感を高めるデバイスの開発に注力。高精度なVRの実現には、優れたワークステーションとヘッドマウントディスプレイ(HMD)が市場では求められている。
こういった現状を踏まえ、高性能なVRソリューションのプロダクトに取り組む日本HPは2019年6月13日、ワークステーション「HP VR Backpack G2」とHMD「HP Reverb Virtual Reality Headset プロフェッショナルエディション(以下、HP Reverb Virtual Reality Headset)」を発表した。
最適なGPU搭載で、高いグラフィック能力を実現
HP VR Backpack G2は、NVIDIAのGPU「GeForce RTX 2080」と第8世代インテルCorei7プロセッサを搭載し、過酷なVRのワークローで、従来製品と比較して30%優れた性能を発揮する。
また、VESAマウントを用いることで、モニターディスプレイの背面に、HP VR Backpack G2を取り付けできるため、デスクトップとしての利用にも対応している。
バックパックタイプの利点は、背中に背負って、空間内を動き回るVRコンテンツに適している。デザインは、ハーネスとPC取り付けプレートの間に空間を確保しており、効率の良いエアフローとなっているため、シャーシ内の冷却性能を高めている。
ハーネスは、柔らかい材料で洗濯が可能。取り外し可能な取り付けプレートは、移動性を考慮し、高い剛性でPCを安全に装着できる。
また、内蔵バッテリーと外付けバッテリーを装備することで、ホットスワップが可能。ホットスワップにより、電源残量を気にせず継続的に使用が続けられ、バッテリー交換のために、バックパックを取り外すことも不要だ。
発表会で、日本HPパーソナルシステムズ事業統括・ワークステーションビジネス本部の大橋秀樹部長は、HP VR Backpack G2のスペックについて「最大の特長は、GeForce RTX 2080を搭載し実現した高いグラフィック能力。市場のVRビュワーは、ゲームエンジンから開発されたものが多く、相性の良いGeForceのGPUでVR体験をしたいという強いユーザーからの声があり、備え付けられた。加えて、バッテリーの位置を前モデルの配置から変更し、体を動かした際の接触を軽減しているため、VR空間への没入感をより高めている」と語った。
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