3Mがインスタでダイノックフィルムの事例投稿、タップでサンプル請求が可能に:建装材
3Mは、国内で豊富な実績を有する建装材「ダイノック フィルム」で施工された写真をInstagramに投稿を始める。設計者やデザイナーは、3Mのアカウント投稿された写真で気になるものがあれば、ダイレクトにサンプルを請求することが可能になる。
スリーエム ジャパンは2019年6月7日、写真共有アプリ「Instagram」で、内外装材「3M ダイノック フィルム」の施工事例紹介とサンプル請求の受け付けを開始した。Instagramを通じた建装材のサンプル請求は、国内の建築業界でも珍しい取り組み。
Instagram上の採用事例が設計のアイデアに
3Mは、3M ダイノック フィルムで施工された写真をInstagramに投稿する。設計者やデザイナーは、Instagram上からさまざまな導入事例を知ることができ、気になった案件の画像をタップするだけで、実際に使われているフィルムのサンプルを入手できる。
これまでは、1000柄以上を網羅した分厚いサンプル帳で、デザインに合致した品番を探し出し、公式HPからサンプルを求めていたが、SNSであれば、スムーズかつ直感的にイメージに近い建装材の選定が行える。
3M ダイノック フィルムは、粘着剤付きの塩ビ化粧フィルムで、木目調や石、和紙タイプ、抽象柄など豊富なバリエーションが用意され、柄数は1000点を超える。これまでに、フランチャイズチェーン系の店舗やオフィス、ホテルなどの壁面をメインに、インテリア/エクステリア装飾として多数導入されている。
Instagramへの展開について、グラフィックス&アーキテクチュラルマーケット事業部 アーキテクチュラルマーケットマーケティング部 マネジャーの岸麻美氏は、「サンプル帳の小さいチップサンプルのみにとどまらず、実際に大面積に施工された数多くの採用事例を目にしてもらうことを考えた。生活シーンからも多様なインスピレーションを得ている設計者やデザイナーが、日常的に利用しているSNSを通じて、“アイデアのきっかけ”にしてもらえれば」とコメント。
3Mでは、2018年に施工シミュレーションの時短にこだわったiPhone向けアプリも公開している。今後は、新たなデジタルデバイスを活用することで、設計者、デザイナーを多面的にサポートしていくとしている。
Instagramのアカウントは3mjapan。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 屋外耐候性に優れた「3M ダイノック フィルム EXシリーズ」に木目など28柄を追加、ファサードで木柄が可能に
スリーエム ジャパンは2019年4月10日、優れた屋外耐候性と高い意匠性を備えた塩ビフィルム「3M ダイノック フィルム EXシリーズ」に、木目を中心とした28柄を新たに追加し、全60種類の柄数となった。 - 2019年2月からの義務化に先立ち、スリーエム ジャパン本社で国内向けモデルなど初の“フルハーネス”体験会
2019年2月から建設業界でも5m以上の高所作業でフルハーネス安全帯(墜落制止用器具)の着用義務化が始まる。グローバル市場でフルハーネス安全帯を販売しているスリーエム ジャパンは、フルハーネスの製品ラインアップ紹介と吊(つ)り下がり体験会を都内で行った。 - 3Mコンクリ型枠止水テープが、3mm以上の隙間を防ぎ橋梁や高速向けに対応
スリーエム ジャパンは2018年11月1日、「3M コンクリート型枠ジョイント止水テープ 2237CR」を発売した。止水テープをコンクリートの養生前に、型枠の接続部に貼るだけで、バリとなる砂目地の発生を抑え、施工の簡略化と見た目の良いコンクリートの仕上がりにつながる。従来品の2237ではカバーできなかった3mm(ミリ)以上の隙間に対応し、大きな隙間ができやすいインフラ大規模構造物のコンクリート打設へも用途を拡大した。 - 3M ダイノック フィルムに「マットシリーズ」追加
ホテルや店舗の内装材として多数の採用実績のある3Mダイノックフィルムに、内装材のデザイントレンドとなっているマット仕上げを取り入れた「マットシリーズ」が加わった。 - 貼るだけシートで日本のインフラを強靭に、3Mが土木事業を強化
日本で大きな課題となっているインフラの老朽化。政府も本腰を入れており、今後も全国でインフラ改修の需要は高まる見込みだ。スリーエム ジャパンはこうした需要拡大をターゲットに、同社の土木分野製品の拡販を目指す方針だ。狙うのは“コンクリートの高品質化”ニーズだ。