福岡・天神に隣接の今泉に、2020年秋開業のコリビングホテルを含む複合施設:プロジェクト
NTT都市開発は、福岡市中央区今泉一丁目において開発を進めるホテル・商業複合施設の工事に着手した。同施設に入るコリビングホテル「lyf(ライフ)」は日本初進出、2020年秋に開業予定だ。
NTT都市開発は2019年4月、日本初進出となるミレニアル世代(1989〜1995年に生まれの世代)向けのコリビングホテル「lyf(ライフ)」と商業店舗から成る複合施設の工事に着手したと発表した。所在地は、福岡市中央区今泉一丁目。福岡の商業中心地である天神地区に隣接し、地域住民に利用される今泉公園の前という立地になる。
コリビングは一般的に、ソーシャルキッチン、コワーキングスペース、イベントスペースのようなソーシャルスペースで構成された施設を指す。施設内には共有スペースを設け、イベントを開催することで、利用者同士のネットワーク構築を促していく。2020年秋に同施設で開業予定のlyfでも、定期的にソーシャルプログラムを開催する計画だ。
lyfは、国内外のクリエイティブ層に活動拠点として利用されることを想定。福岡に住み福岡の文化を創り育む人々やコリビングホテルのゲストが交流しやすい施設となるように、設計されている。壁面や屋上の植栽を豊かにし、テラス空間、十分な歩行者空間を設けることで、隣接する今泉公園との一体感を生み出そうとしている。
設計は日建設計と、建築家の末光弘和と末光陽子が主宰するSUEP.が担当し、施工は飛島建設。ホテル内装デザインは、グローバルで宿泊施設のオーナー兼オペレーターとして知られるアスコットが手掛けた。地上10階・地下1階で、延床面積は約3800平方メートル。ホテル部分の客室数は131室。敷地面積は約777平方メートルで、計画地は地下鉄空港線「天神」駅、西鉄大牟田線「西鉄福岡(天神)」駅、地下鉄七隈線「天神南」駅からの各アクセスに優れる。
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