共同住宅にも広がるIoT化の波、自宅設備を遠隔操作できるスマートマンション2020年大阪阿倍野で竣工:次世代マンション
IoT化の波は、マンションにまで広がっている。日商エステムが大阪・阿倍野区で建設を進めるスマートマンションは、IoT技術を採り入れ、自宅内の家電や照明などの住宅設備を外出先からスマートフォンで状況確認したり、自分の声でコントロールすることが可能な次世代マンションだ。
日商エステムは、スマートフォンで外出先から自宅の設備をコントロールできるスマートマンション「エステムプラザ阿倍野アイリード」の建設を大阪市阿倍野区で進めている。竣工は2020年の予定。
自宅内の家電機器を遠隔操作できる「IoT」に対応したスマートマンション
エステムプラザ阿倍野アイリードは、IoTテクノロジーに対応する新築分譲マンション。RC造の地上15階建て、総戸数は53戸で間取は1DK〜3LDK。完成は2020年1月下旬の予定で、分譲販売は既に開始しており、入居の開始は2020年2月下旬ごろの見通し。
交通機関はOsaka Metro谷町線「阿倍野」駅をはじめ、3路線・4駅を利用でき、大阪主要エリアにダイレクトにアクセスできる好立地。
マンションは、IoT技術を導入し、スマートフォンによる宅内設備の遠隔操作や音声によるコントロールを実現。外出先から室内の様子をスマートフォンで確認したり、エアコン・照明・床暖房などの照明・空調設備のON/OFFの他、浴槽のお湯はり、スマートフォン上でインターフォンの来客対応なども可能だ。こうしたIoT機能は、スマートフォンを持って外出することの多い、若い子育て世代や共働き夫婦、アクティブシニアなど、全ての世代に向けた未来志向に応える設備として採用された。
日商エステムグループでは、さまざまなニーズに応える「エステム」ブランドとして、分譲マンションの「エステムコート」、都市生活派向け一戸建て住宅の「エステムスイート」、都心での生活ニーズに特化した都市型分譲マンション「エステムプラザ」の3つを展開している。
ドアセキュリティは、グローバル展開しているASSA ABLOY(アッサ・アブロイ)社製のデジタルテンキーカードロック。カードや暗証番号での開口以外にも、シリンダーを使用しない構造のため、鍵穴破壊やピッキングなども防止する。
この他、リビングの照明には間接照明を採用し、暖かい光のライティングが生活空間を彩る。玄関には開閉型の玄関ベンチを設置。必要な時だけ取り出せ、靴を履く時やバッグ、かばんを置いたり、多目的に利用でき、通路スペースに干渉せず玄関スペースを広く活用できる。
マンションが立地する大阪市阿倍野区王子町は、大規模な再開発により大型商業施設が集積するターミナルゾーン・天王寺の徒歩圏内。都会的な景観美と自然の心地よさを併せ持ったエリアで、2018年現在日本一の高さを誇る「あべのハルカス」の誕生を受けて、大阪の南の玄関口としてさらに賑わいを見せている。
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