天井走行ロボットで下水道管路の無人点検 前田建設とアルソシア建設が熊本県で実証開始:ロボット
前田建設工業とアルソシア建設は、東京大学、熊本県との共同研究体で、天井走行ロボットを活用した下水道管路背面の初期空洞に対する無人点検技術の実証研究を開始した。
前田建設工業とアルソシア建設は2026年10月27日、東京大学、熊本県との共同研究体で、天井走行ロボットを活用した下水道管路背面の初期空洞を無人で検知する技術の実証研究を開始したと発表した。国土交通省の「上下水道一体革新的技術実証事業(AB-Crossプロジェクト)」に採択された技術で、人が管路内に立ち入ることなく調査を実施する「No Entry点検」の実現を目指す。
実証研究では、人による調査が困難な大深度下水道管路を対象に、電磁波レーダと複数のセンサーを搭載した天井走行ロボットを使用する。電磁波レーダで管路背面の地盤を直接探査し、複数のセンサーを組み合わせることで判定の信頼性向上を図る。ロボットは地上から遠隔操作できるため、点検作業の安全性向上と効率化が期待される。
熊本県内の流域下水道をフィールドに技術の有効性を検証
実証フィールドには熊本県内の流域下水道を活用。天井走行ロボットによる無人点検技術の適用性に加え、飽和地盤条件における空洞探査の有効性を検証する。また、複数のセンサーを組み合わせた判定技術を評価し、空洞判定の信頼性向上に向けた有効性を確認する。
下水道施設の老朽化が進む中、道路陥没などの社会インフラ事故を未然に防ぐため、安全で効率的な維持管理技術の確立が求められている。特に大深度管路や供用中の下水道管路では、人による点検作業に大きな負担やリスクが伴う。
共同研究体は実証研究を通じてNo Entry点検の実現を目指し、安全かつ効率的な下水道施設の維持管理に貢献する考えだ。
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