全自動おそうじトイレ「アラウーノ」が20年ぶりの刷新、松岡昌宏も驚愕した奥行き最小&スキマレス:スマートハウス(1/2 ページ)
パナソニック ハウジングソリューションズは、全自動おそうじトイレ「アラウーノ」の新モデルを発表した。モデルチェンジは発売から20年で初めてとなる。新モデルは、業界最小奥行きの622ミリのコンパクトさを実現。臭いや音の劇的な改善や災害時のレジリエンス強化など、現代の住環境とライフスタイルに調和する改良が加えられた。
パナソニック ハウジングソリューションズは2026年9月2日、全自動おそうじトイレ「アラウーノ」の発売20周年を機に、初のフルモデルチェンジを発表した。
新製品「アラウーノ L-CLASS」は、日本の住宅狭小化やライフスタイルの変化を見据え、単なる便器の枠を超えて「トイレ空間そのものの価値を高める」ことを目指して開発した。発表会では、住環境が大きく変わる中で新アラウーノに込められた機能やデザイン、革新的技術を説明した。
また、2006年の初代CMキャラクターを務めた俳優の松岡昌宏氏が登壇。20年ぶりに新生アラウーノと“再会”した松岡氏の驚きと思いが語られた。
業界最小の奥行き622ミリと“セミフロート”で、トイレ空間に余白を実現
近年、日本の住宅市場は、物価高や建築資材の高騰を背景に「狭小化」が加速している。そのため、限られた面積を効率よく活用した住宅設計へのニーズが高まっている。また、住環境に求める価値も多様化し、豪華な高級感ではなく、無駄のないミニマルなデザインに上質さを感じる傾向が強まっている。新しいアラウーノ L-CLASSは、このような課題と嗜好の変化に対応する製品だ。
まずサイズでは、従来品(奥行き700ミリ)から約78ミリ短縮。業界最小となる奥行き622ミリの本体サイズとなった。便器のコンパクト化により、足元や前方のスペースにゆとりが生まれ、立ち座りや方向転換などの動作が格段にスムーズになる。
特筆すべきは、本体をコンパクト化しつつも、座面の奥行きを維持したまま便座の面積を拡大させた点だ。従来に比べて便座面積を105%に拡大し、便座に座った時の圧力をバランスよく分散させ、長時間の使用でも疲れにくい座り心地となっている。
トイレの常識を覆す、「セミフロートタイプ」を追加したことにも注目したい。セミフロートタイプは、国内主要メーカーの温水洗浄一体型便器では、パナソニック ハウジングソリューションズ調べで業界唯一だという(2026年7月時点)。
セミフロートタイプのアラウーノは、床置きの構造ながら、足元に大胆な抜け感を作るデザインで、空中に浮いているような軽やかさを演出している。便器全体を床から完全に浮かせるフロートタイプは、通常は壁面の補強工事が必要になり、導入ハードルが高い。しかし、セミフロートタイプは独自の「床固定構造」を採用し、壁の補強工事が不要で、従来の床置き便器と同じ施工プロセスで設置できる。
パナソニック ハウジングソリューションズで、トイレ営業企画課長を務める樋上紘司氏は、「トイレ空間を物理的に広くしようとすれば、壁を壊したり間取りを変更したりする大掛かりなリフォーム工事が発生してしまう。しかし、新製品は、空間の面積そのものは変えずに、目に入ってくる情報や床面積の見え方を変えるだけで、驚くほど広く解放的な空間を創出できる」と、そのスペースパフォーマンスの価値を強調した。
商品企画課 課長の福永奈央氏は、「性能を損なうことなく便器をここまでコンパクトにするのは、極めて困難な挑戦だった」と振り返った。その上で20年間にわたり採用してきた『スゴピカ素材』※は、「樹脂特有の自由な造形が可能なため、便器と便座を一体化し、内部スペースをミリ単位で有効活用できた。20年の技術の積み重ねがあったからこそ、コンパクトなサイズに全ての高機能を凝縮できた」と開発の裏話を明かした。
※スゴピカ素材:パナソニックが開発した有機ガラス系のアクリル樹脂素材。汚れが付着しにくく、掃除が簡単という特徴を持つ
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