前田建設、九州支店の全現場で「eYACHO」活用 関西工務センターとの遠隔分業も:現場管理
前田建設工業は九州支店の施工管理の情報共有基盤として、 MetaMoJiの建設現場向け施工管理アプリ「eYACHO」を活用している。関西支店関西工務センターによる遠隔分業支援を組み合わせ、現場技術者が品質/安全/工程管理などのコア業務に専念できる施工管理体制を構築している。
MetaMoJiは2026年8月26日、前田建設工業が九州支店の施工管理の情報共有基盤として、建設現場向け施工管理アプリ「eYACHO」を活用していると発表した。現場に加え、支店長から協力会社職長までの全員が利用し、関西工務センターによる遠隔分業支援も組み合わせ、現場技術者が品質/安全/工程管理などのコア業務に専念できる施工管理体制を構築している。
支店長から協力会社の職長までeYACHOを活用
前田建設は約10年前にiPadとeYACHOを全社導入し、施工管理業務のデジタル化を進めてきた。
支店長から職長まで全員が利用することで、紙の介在によるボトルネックを解消。現場では、日々の巡視メモを図面や写真、手書きを用いて作成し、朝礼や危険予知(KY)活動でiPadや大型モニターに表示してリアルタイムに共有する。作業計画書も協力会社の職長がeYACHO上で直接作成/提出することで、メールによるやりとりや紙の回覧が不要になった。
西日本の約60作業所を関西工務センターから遠隔支援
九州支店では、関西支店が統括する関西工務センターと協力し、現場業務の見直しと遠隔分業を進めている。関西工務センターは中部/関西/中国/九州/沖縄の西日本エリアにある約60作業所を対象に、外部BPOとも連携しながら、14の大項目と100を超える詳細な業務メニューで遠隔支援を提供する。
eYACHOの導入支援では、協力会社の職長が使用するiPadの手配と初期設定、アプリの権限管理、統一したフォルダ構成の整備を関西工務センターが一括代行する。工事写真関連では、事前の電子黒板作成から撮影写真の日次帳票、工種別写真台帳の作成までを遠隔で担う。
分業によって、5分、10分と積み重なる雑務やノンコア業務を現場技術者から切り離し、品質/安全を確保するための計画、確認、判断に充てる時間を確保する。全社でフォルダ構成や帳票、運用ルールを統一し、ノートURLも活用することで、最終データの判別や必要な情報を探す手間の削減にもつなげている。
遠隔分業では、関西工務センターが作成/整理した写真台帳を作業所側で確認する。eYACHOの承認機能を利用してダブルチェックする仕組みとし、現場の負担軽減と施工品質の向上を図る体制を整えた。
前田建設は今後も工務センターによる遠隔分業支援の対象業務を拡大する。外部の設計管理者との情報共有などにもeYACHOを活用する予定だ。
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