業界の闇を解消 アケボノがマンション修繕に官公庁基準の「膜厚測定」と「詳細積算」提供:FM
アケボノは、官公庁発注の橋梁工事などで義務付けられている「膜厚測定」をマンション向け大規模修繕サービスに本格導入する。外観だけでは判断しにくい施工品質を可視化し、数値で確認する。
アケボノは2026年8月10日、マンションの大規模修繕サービスに、官公庁基準の「膜厚(まくあつ)測定」と曖昧さを排除する「詳細積算」を導入すると発表した。倉庫や工場の大規模修繕で活用してきた手法をマンションにも展開し、設計コンサルタントや工事会社による「集団談合」、形骸化した相見積もり、職人の感覚任せによる過剰な水希釈といった業界のブラックボックスを解消する。
塗装工事の品質を可視化、AI建物診断とビフォーアフター生成も提供
一般的な民間塗装工事では、塗料を水や溶剤で過剰に希釈して材料費を浮かせる不正や塗布の薄さを見抜く客観的手段が存在しない。
アケボノの膜厚測定は、施工対象に専用の金属板を設置した状態で塗装し、塗装後に金属板を持ち帰って、塗料メーカーが定める塗膜厚を確保しているかをデジタル機器で測定する。塗料を水や溶剤で過度に希釈したり、塗布量が不足していたりする場合など、外観だけでは判断しにくい施工品質が客観的な数値で分かるようになる。
AIも活用し、撮影した写真から外壁や目地の劣化状況を科学的にスコアリングして建物を診断する。修繕後の外観をAI画像として生成し、管理組合や住民が容易に修繕計画を把握できるようにする。
アケボノでは、下請け業者へ丸投げするような中間構造を排除し、自社の経験豊富な施工管理者や技術者による責任施工体制を整えている。そのため、不要な仲介手数料や不透明なコンサル料を削ぎ落とした「適正価格」での提案が可能となる。
また、見積書については、工事内容と総額だけを記載する「一式」形式を避け、施工箇所、使用する塗料や防水材の種類、施工面積、単価などを数値で示す。説明資料も添付し、管理組合が工事内容と費用の内訳を把握できるようにする。施工では下請け業者への一括委託を避け、自社の施工管理者や技術者による体制を採用する。
アケボノは今後、北関東を中心に中規模マンション向けの大規模修繕事業を拡大する方針だ。各マンションの修繕積立金に応じた段階的なプランを用意し、資材費や工事項目を細分化した見積もりと膜厚測定による品質管理を組み合わせる。
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