年600時間を削減、コスモ松山石油とコスモエンジニアリングが「eYACHO」導入:導入事例
コスモ松山石油とコスモエンジニアリングは、MetaMoJiの施工管理アプリ「eYACHO」を導入した。コスモ松山石油が松山工場で採用し、紙の書類をデジタル化した。複数企業間の承認作業を効率化し、コスモエンジニアリングでは年600時間の時間削減につながったという。
MetaMoJiは2026年7月、施工管理アプリ「eYACHO(イーヤチョウ)」をコスモ松山石油とコスモエンジニアリングが導入したと発表した。
コスモ松山石油は年100時間、コスモエンジは年600時間の時間削減
コスモ松山石油は、石油化学製品や石油製品の製造販売を手掛け、松山工場は常に大小約30件の工事が同時進行し、約20社の協力会社が工事に従事する大規模な生産施設。また、コスモエンジニアリングは、松山工場での保全工事の請負や施工管理を担っている。
両社と協力会社との間で、日々やり取りされる膨大な量の紙書類運用が長年の課題となっており、特に工事の着工許可や実施内容を記録する「作業予定表」の運用に多大な時間を要していた。
具体的には、協力会社は紙の作業予定表を提出するため、広大なプラント内に点在する事務所へ自転車で移動し、1日約1時間を費やしていた。関係各所の押印も必要なため、書類の受付や承認に1日約30分を要し、枚数増加に伴う押印漏れなどのミスも発生していた。
また、作業予定表は、工事終了後5年間の保管が規定されており、膨大な量の保管の手間と社内監査時の書類検索も負担だった。
両社はこうした課題を解決するため、複数企業間の電子承認や帳票作成、カスタマイズ対応などを理由に、eYACHOの採用を決めた。工事の着工許可や実施内容を記録する作業予定表をはじめ、品質管理記録、進捗管理表、現場パトロール記録、重機の車両調整、官庁申請許認可書類などに活用している。利用者数は両社と協力会社を合わせて145人で、松山工場で扱う書類全体の10〜20%をeYACHOに移行した。
eYACHOは複数企業間の電子承認にも対応する。導入当初は承認作業の停滞や承認漏れが起きたため、MetaMoJiの支援を受けて「承認ステータス一覧表」を採り入れた。工事の進捗や承認状況を一覧で確認でき、担当者や協力会社ごとの絞り込みもできる。その結果、導入から半年後には、eYACHOの運用が定着した。
導入効果としては、コスモ松山石油では1人当たり約25時間、主要4部署の合計で年間約100時間の労働時間を削減。コスモエンジニアリングでは1人当たり約50時間、対象12人の合計で年間約600時間を減らした。協力会社では1人当たり約110時間を削減し、工事量が最も多い会社では年間約660時間の削減につながった。
コピー用紙の使用量も減少した。年間の削減枚数はコスモ松山石油が約6500枚、コスモエンジニアリングが約1万2000枚。協力会社では、工事量が最も多い会社で約2500枚を削減した。
今後両社は、松山工場で扱う書類のほぼ全てをeYACHOに移行する方針だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
施工管理支援アプリ「eYACHO」、4年ぶりのメジャーバージョンアップ 工事写真も計測値も自動で整理
MetaMoJiの施工管理支援アプリ「eYACHO」が約4年ぶりにメジャーバージョンアップした。発売10周年の節目となる今回の刷新では、工事写真管理の自動化や計測機器「BLuE」連携、生成AIによるヘルプなどを実装した他、安全AIソリューションを強化。大手から中小企業まで幅広いユーザーのDX推進を後押しする。
施工管理をもっと効率化 関電工の計測アプリと連携など「eYACHO」最新版
MetaMoJiの「eYACHO」は、大林組と共同開発した施工管理アプリ。2015年の発売後、対応OSやモバイル環境の拡充、機能拡張などを重ね、10年を節目を迎えた2025年にはVer.7へ大規模アップデートした。現在、法人向けの「eYACHO for Business」は、iOS版、Windows版、Android版で、それぞれ “バージョン7”が最新となっている。
eYACHOにAIによるKY活動支援とテレビ電話の新機能 2024年春リリース
MetaMoJiが開発した「eYACHO」は、紙の野帳をデジタルに置き換える現場管理アプリ。手書き入力に対応し、図面や工事日報、作業計画といった情報をリアルタイムで共有する。2024年春には、AIによるKY活動支援の「安全AIソリューション」と、手書きメモや音声を共有するテレビ電話「GEMBA Talk」の搭載が予定されている。
高速道路メンテナンスに施工管理アプリ「eYACHO」が試行導入、中日本ハイウェイ・メンテナンス中央
中日本ハイウェイ・メンテナンス中央が、MetaMoJiの施工管理アプリ「eYACHO」を大月事業所で試行導入した。高速道路メンテナンス業務に伴う帳票の電子化を進め、リスクアセスメント危険予知活動シートの作成時間を約50%削減し、雪氷作業関連の事務作業も1シーズン当たり約50時間削減した。
手書き×デジタルで建設DXは加速する MetaMoJiの挑戦
ウェブサイトに掲載した記事を印刷しても読みやすいPDF形式の「電子ブックレット」にまとめました。無料のBUILT読者会員に登録することで、ダウンロードすることができます。今回のブックレットでは、日本語ワープロソフト「一太郎」の開発者で、現在は現場DX支援アプリの開発に注力する浮川和宣氏と浮川初子氏へのインタビューをまとめました。
「ワークサイト」に手書きサイン機能を追加、ID未保持者でもスマホで作業承認が完了
エムシーディースリーは、現場の施工管理サービス「ワークサイト」に、作業予定の受領や作業実績の確定をスマホから手書きで可能にする新機能を追加した。
